ライフ

応援団35名すべて男性の広島県、就労と育児の両立ナンバーワンなのに期待はずれの島根県 女性活躍推進法チェック【中国ブロック】

【この記事のキーワード】

4月1日に施行される「女性活躍推進法」。果たして女性活躍推進法は、「女性の活躍」を推し進めることはできるのでしょうか。各都道府県にはどのような取り組みがあるのか、そしてそれはどれだけ役立つのか、突っ込みどころ満載のおかしな取り組みばかりなのではないか……? 第5回目の今回は【中国ブロック】を取り上げます。

「100人男子会」「女性不在の推進会議」 都道府県の足並み揃わない女性活躍推進法【北海道・東北ブロック編】
対外発信を意識した特徴的な取り組みは多い。でも何をしたいのかわからない…女性活躍推進法チェック【中部ブロック】
「育児と就業を両立する女性の割合」ワースト勢が揃う関東圏…残念な県は残念なまま? 女性活躍推進法チェック【関東ブロック】
目立った取り組みがほとんどない和歌山県…大阪府は情報を出したがらない? 女性活躍推進法チェック【近畿ブロック】

着眼点は3つです。

女性目線か (神奈川県のように男性しか出てこないというケースも見られます。女性が登場しているか、事業の対象者が女性か、確認します)
しっかりと事業を行っているか (中には、「とりあえず」「最低限だけ」やっているケースが見られます。しっかりと役立つ事業なのか、確認します)
サイトのデザインは見やすいか (行政のサイトは必要な情報を探しづらいことで有名! 情報が得やすいか、アクセスしたくなるデザインか確認します)

前回の近畿ブロックでは、三重県の発行する女性従業員や経営者のインタビューが掲載されているフリーペーパーや滋賀県が公開している「セルフチェックシート」のように「一見地味ながら、実は役立つ」取り組みが見られました。今回取り上げる中国ブロックには、子育てしながら働いている女性の割合が全国1位の島根県、4位の鳥取県など、就業と育児を両立できている女性が多くいる県があります。女性活躍推進法に対する取り組みも、他の県よりも進んでいるかもしれません。

分かりやすい動画、Facebookページも開設し、準備万端な鳥取県

子育てしながら働いている女性の割合が全国4位の鳥取県。取り組みの中で最も興味深いのは、「働く女性、もっと輝く『イクボス養成講座』」という広告動画です。30秒のアニメーション動画で、育児への理解が進んでいる「イクボス」の重要性について説明をしています。ここまで様々な県の女性活躍推進法への取り組みを見てきましたが、動画を使った取り組みはほとんど見られませんでした。たとえ動画がUPされていたとしても、過去に行なったイベントを、定点カメラで1時間ダラダラと流しているだけのものばかり。前回取り上げた京都府の「女子シャインcheers!」のような動画を活用した取り組みもめったにみられず、鳥取県のようにお金をかけてアニメーションを作っているのは珍しいです。

また鳥取県の動画で特筆すべきは動画時間の短さでしょう。あまりにも長い動画だと見る気も失せてしまいますが、30秒程度なら楽しく見ることができます。動画の内容は、妊娠を報告した女性社員に対して、強く当たるのではなく、イクボスとして出産や子育てがしやすい職場環境の整備をするように啓蒙するもの。NHK Eテレのような「教育的」なタッチが少しシュールです。30秒程度ですので、ぜひ見てみてください。

鳥取県の取り組みで残念なのは「準備しているのに、十分に広まっていない」という点です。この動画も、3月13日現時点では再生回数がわずか161回のみ。コストに見合う効果があるのか、怪しいところです。他にも、Facebookに、「とっとり男女共同参画」というページを作り、県内の女性に優しい企業の紹介を行なっていますが、「いいね!」の数はわずか55。これではどれだけ有用な情報を発信していたとしても、届けられるのは一部の人に限られてしまいます。また、鳥取県庁のHPでは男女共同参画推進に関するイベントを紹介するページを作っていますが、3月13日時点で掲載されているイベントはゼロ、過去に行ったイベントも平成26年7月に行われた「男性の家庭進出プロジェクト第1回セミナー」のみです。

せっかく、情報を掲載する枠や、情報を発信するSNSのアカウントを作っているにもかかわらず、発信する情報がない・情報を見ている人が少ないという状況です。やる気はあるのでしょうが、もう一歩と言ったところ。もう少しがんばって欲しいです。

<鳥取県 まとめ>
総合評価  ○
女性目線  ○
お役立ち度 ○
デザイン性 ○

・コメント
やる気はあるのでしょうが、空回り? 戦略的な広報活動で県民に情報を伝えていって欲しいです

1 2 3 4

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

働く女子の運命 (文春新書)