小野さんは熟年離婚を経た独身で、茨城県在住。約9000万の豪邸に暮らしており、現役の会社経営者で、不動産収入もある。事故で右足がないが、歩くのに不自由はない。再婚を望む理由は、「男の子を産んで、財産を継いで欲しい」からだと言う。離婚した元妻とのあいだに3人の娘がいるが、「女の子は結婚してしまうと、相手の男にも財産が渡る」のが気に入らない。小野さんは「ロシアンビューティーの会」という国際結婚相談所に入会金20万で登録。2歳の息子をもつシングルマザーのロシア人女性・ディナーラさん28歳とメールでやりとりをし、160万円を相談所に払って彼女を日本での見合いに招いた。「この年になると、女性が男性を判断する全てがお金ではないかと思いますよ」と小野さんは話していた。
しかし、ディナーラさんを自宅に招いても小野さんはまったく彼女を客人扱いしない。嫁候補として迎え入れているのだから、チヤホヤともてなす義理はないと言わんばかりだった。特に驚きだったのが、異常に汚れて散らかり放題の台所。ディナーラさんは唖然として「ロシアではお客を迎えるときは掃除をします」とスタッフに衝撃を伝えていたが、日本でも普通は掃除してから客人を通す。基本的には「奥様」が。小野さんとしては、一人暮らしで掃除をしてくれる「奥様」がいないのだから汚くても仕方がない、だからその役割をディナーラさんに担ってほしい、いや、担ってくれるよね? お金欲しいんでしょ? という意図だったようだ。
ディナーラさんは数日間、小野さんの豪邸に滞在する予定だったため、夜は布団を敷く。この敷き方もさっぱりわからないディナーラさんに、小野さんはイライラしながら日本語で敷き方を教える。コミュニケーション以前の問題で、やっぱり小野さんは彼女をお客としてもてなすつもりがないのだ。なぜなら「嫁候補」だから……。結局、ディナーラさんは求婚を断り、小野さんは「次がんばる」と言って番組は終わった。