あたしは電車に揺られていたキュウ。
土曜の早い時間帯だからか、飛び乗ったJR山手線は空いていたキュウ。
運良く座れたあたしは、正面の座席でおしゃべりする三人の老女の会話に耳をそばだてたキュウ。だって「タマキクンはさ〜」って聞こえてきたのキュウ。たたたまきクンってどのタマキクンのことキュウ? 青田典子とヨロシクやってる玉置クンキュウ?
老女A「えっ、それ何?」
老女B「ほら金子貴俊が出てたやつよ」
老女C「金子貴俊ってあの『あさイチ』の?」
老女A「オネエの子よね~、出てたの?」
老女B「出てたのよ、『ウォーターボーイズ』。それでね玉木クンは頭ボンバーでね、でもすっごくいい声しててそのときからあたし目をかけてたのよ~(ドヤァ)」
老女A「のだめ、のだめカンタービレは見てたわよ、ねっCさん」
老女C「そうそう、のだめよのだめ」
なるほど玉木宏の話をしているのねキュウ。
老女は全員まだらな白髪、上品なカットソーにパンツ姿で、まだ冷たい春の風対策のストールを巻き、見るからにそこそこ金のある老後を送っているオーラを発しながら、桜前線よりひとあし早くおしゃべりに花を咲かせているキュウ。60代後半~70代の風貌キュウ。その後トークテーマは健康問題に移行していったけど、朝ドラ(と『あさイチ』)の威力を思い知らされたキュウ……あと金子貴俊はオネエって認識覆らないのキュウ……?
あたし、約40年後に、彼女たちのようにガールズトークできる優雅なババアになれている気がしないキュウ……社会の底辺を這いつくばる貧乏女のあたしなんか、宝くじ1万枚買っても当たる気がしないし、仮に宝くじが当たっても老女ズのような安定オーラはきっと醸し出せないキュウ……格差、社会……。
鬱な気持ちを抱えて新宿駅で下車し、歌舞伎町をふらふら歩いてロフトプラスワンに到着したあたし。
花粉症で体中の穴という穴から汁を飛び散らせるうえ老女アタック(※向こうに非は一切ない)で満身創痍のくせに、土曜の昼間っから何しに来たのかって?
エロメンに会いに来たに決まってるキュウ!!!!!!!
女性限定!SILK LABO presents SILK EROMEN SHOWCASE Vol.7 2016〜in新宿ロフトプラスワン〜
今日、ここ新宿ロフトプラスワンでは、シルクラボ作品に出演する人気エロメンたちが降臨する貴重なトークイベントが開催されるのキュウ。
あたし前から気になってたのキュウ。ファンイベって何するキュウ? エロメンたちは歌って踊って汗を滴らせるわけじゃないし、かといって公開愛撫なんてやらんキュウ。握手はあるのかキュウ? メンバー同士の風船割りゲームとかでキャッキャうふふ? あ~ん気になるキュウ!
というわけでシルクスタッフ様に拝み倒して、ついにイベントレポを書かせてもらえることになったキュウーーーーーー! 執念キラッ☆
ロフトはイベント会場であり居酒屋でもあるので、美味しいお酒やご飯を楽しみながらエロメン鑑賞ができるキュウ。開場前にいちはやくお邪魔してメニューを覗くと、一日限定のスペシャル・コラボメニューがあるじゃあーりまキュンか!
アルコールは一徹汁(ピーチリキュール+パイナップル+カルピス)と有馬記念(ウォッカ+アセロラ+パイナップル)の2種類。飲めないエロメンズがコラボしたノンアルコールカクテルは、月野スウェット(ジンジャーエール+カルピス+レモン)とさくらんぼ翔太キッス(チェリーコーク)。アニキの汗……?
試しに一徹汁を注文したキュウ。
ごくん……あ……
あまぁ〜〜〜い!!!!! 逆に喉乾くやつキュウ! でもこの濃厚な甘さ、一徹のとろける優しさと完全に一致。最後のイッ滴まで飲み干させていただきましたキュウ〜。
おっと、説明が前後しちゃったキュウけど、今日の登壇者は一徹、月野帯人、有馬芳彦、北野翔太の4人。MCはマキノエリPだキュウ。
エロメンたちの腹ごなしとイケメンチェック(とシルクスタッフが呼ぶ、身だしなみ)が整ったとのことで、一徹汁を飲み干して鬱から回復したあたしは楽屋へオフショット撮影にお邪魔したキュウ! おはようございま~す。
月野「しQちゃんはアナル好きですか?」
!?
二年半ぶり二度めましてのやつれた子宮を相手にいきなりアナルの好き嫌いを聞いて来るアニキ、なんなんキュウ!? あたしケツの穴はヴァージンブレイクしてないキュウ!!!!!!!! てかしかし、本番前で楽屋にはそこはかとない緊張感が薄く漂っていたキュウ。だからこのアニキのアナル発言はおそらくメンバーの緊張感をほぐす(アナルだけに)サービストークキュウ、アニキはムードメイカーキュウ~~。
さて、そうこうしているうちに開場。
R18の女性限定イベントなので、整理番号順に大人の女たちが続々やってくるキュウ。認証チェックも厳格で、「必ずご来場者ご本人様のお名前での購入/同行者がいる場合も同行者の名前で購入/入場時に購入者の身分証明書の確認/同伴者も身分証明書必須/顔写真つき身分証明書以外の提示はお断り」というキッチリぶり! でもこれにより、未成年や変な人が紛れ込む心配がなくなるから、お客さんたちは安心してイベントを楽しめるわけだキュウ。
入り口に設置された空の段ボールに次々に貢がれるプレゼント……すごいキュウ。ドサドサ入ってきて段ボール4個じゃ足りないキュウ。並みのアイドルじゃないぞ……ごくり。
DVDだけでなくカレンダーや生写真の置かれた物販ブースもソッコーで混雑していて、わかってはいたけどあらためて、エロメンたちはマジモンのアイドルだと痛感したキュウ。
韓流やスタダ男性アイドルにもハマったことのあるあたしだけど、実は女性アイドルの現場にちょいちょい顔を出してた時期があるキュウ。今回、シルクイベ客層を見て、現場に来る男オタと女オタの心がけの違いをまざまざと実感したのキュウ。つまりファンの女性たちはみんな気合い入れたオシャレしてきていて、女アイドル現場にくる男ファンたちとのはっきりした差を感じたキュウ。髪の毛ボサボサの客なんていないキュウ。臭いやつもいないキュウ。これが礼儀ってやつなんだよ覚えとけクソヲタども!!!!!
あと、ぱっと見、パステルニットとAラインスカートにラウンドトゥのハイヒールという柔らかめスタイルの女性が多かったキュウ~デートの超鉄板キュウ。かと思えばギャル系女性もいるし全身黒でキメてる(ゴスではない)女性もいるし、爽やかカジュアルさんもいるしで幅広いキュウ。
整理番号順に入場が済み、やがて会場は超満員に。ああーあと5分で始まるキュウ。ロフトやライブハウスでスタッフとして働くサブカル男って、スーツは絶対着ないし年収250万いかないかもしれないけど、ポーカーフェイスで淡々と業務を遂行していてかっこよく見えるのどういうことキュウ? スタッフに惹かれてしまう自分を否定できないキュウ……。
ロフトのBGMはずっとイエモン。あたしが好きになりかけの男とカラオケに行くと大抵奴らが歌う問題でお馴染みの「JAM」が流れてきたキュウ……逢いたくて逢いたくてって吉井のヤツ西野カナばりに逢いたがってるじゃないかキュウ?
4人のチーム男子感を堪能すべし
超満員の中、予定通り13時に開演し、エロメンたちが舞台に見参キュウ。
新人の北野翔太(二代目童貞、ッふ…☆)を先頭に、有馬芳彦(ありまっくす)、月野帯人(アニキ)、一徹(キング)の順に登場したキュウ。
司会を務める名監督マキノPは先生的な役割で、言うコトをきかないアホ男子生徒たちを引率するような、ちょい男子校ノリを感じてドキドキしたキュウ。
ひどい花粉症持ちでツラいのに「見えます? 見えます?」と会場の隅々まで気を配る一徹はさすがキングだキュウ。キング以外の3人は、前週に劇団Rexyの舞台公演を終えたばかり。舞台を通してめっちゃ仲良くなったというアニキと翔太は、連帯して一徹をいじるようになっていて「悪ガキっぷり」が際立っていたキュウ~。
冒頭のファッションチェックではいきなり「今日はこんなパンツっす」と脱ぎだすのが恒例のようで、一番手の翔太がさも当たり前にズボンを下げたのでこれまたドギマギしたキュウ。あたしビギナーだキュウ。
おまけにパンツチェックでどいつもこいつも股間がもっこりしていて、マキノPが「何か今日でかくない?」とツッコむ展開に。あ~ん、来て良かったキュウ!
さてさて、オープニングトークで場も温まったところで、マキノPが「これまで年度末にはエロメンの期末テストをやってきましたが、今回は趣向を変えて、エロメンのパーツ当てクイズをやります!!!!」とスライドを映し出したキュウ。
キュキュッ?
これは、スライドでエロメン4人の「とあるパーツ」を拡大した写真を見て、誰のパーツかを当てていくという、会場に集ったファンのエロメン愛およびエロメンらの親密度を確かめる企画キュウ。
これが大盛り上がりキュウ〜、シルクスタッフさすがだキュウ♪
おっぱいとかへそとか舌とか背中とか指毛とか耳とかパンツ越しのムスコとか、垂涎パーツが次々に大きく映し出されて、そのたびに子宮がうずいたキュウ。一徹はBカップ。有馬ックスは垂れ乳首。しQ、覚えた。
翔太は「有馬さんは筋肉のつきかたが独特。腹筋が6つじゃなくて上のほうが割れてる気がする」と“俺、パイセンのことよく見てるッスから”アピールをするも、わりとハズしててハッタリばればれだったキュウ~。寡黙ながら冷静な分析でたまに当ててくる有馬ックス、すぐ正解を言おうとするせっかちなアニキ、ほどよくボケたり他メンバーに振る高いトークスキルで回していく一徹と、それぞれの持ち味が出て、パーツだけじゃなく性格の個性も伝わる良企画☆
この企画では、アニキと一徹の相思相愛ぶりがわかったキュウ。自分の身体のパーツを自分自身はよく見てないからわかんないキュウ、でも一徹はアニキをアニキは一徹をよく見ているからすぐわかってしまうという……ってかアニキ、一徹のみならず後輩男子たちの肉体もガン見し過ぎキュウ。特にムスコパーツ(=すなわちパンツ越しのチンポ)を当てる段になると百発百中で、「一級チンポ鑑別士を名乗って言いレベルだね」と一徹に言われてたキュウ~。
もしかして普段、お前ら……ってか、楽屋でいきなりアナルの話をしてきたのもそういうことキュっ!?
カレンダーの撮影してるときに、勃起する必要がまったくないのに「勃起させましょうか?」と言い出して勝手にギンギンになて微笑むアニキのアホエピソードには、さすがに他のエロメンたちも「持て余してるね~」と苦笑気味キュウ。
全体を通して、やっぱりこなれているというか、アニキと一徹の「べしゃり」がうまかったキュウ。翔太のいじられ末っ子キャラも、有馬ックスの白肌垂れ乳首やデカチンぶりをからかわれて恥じらう姿もきゃわいキュウ~。マキノPいわくアニキは金玉でかいそうだキュウ。そういうことをサラッとなんでもないことのようにボロボロ言いまくるマキノP、おもろいキュウ。
一時間のトークショーのあと、休憩を挟んでエロメンたちの撮影会、プレゼント抽選会、ハイタッチお見送りの後半戦。満載すぎる!!!!!
中でも度肝を抜かれたのが、プレゼント抽選会での最大のギフトである「一分間ハグ」!!!!!!
当選者が壇上に上がって、照明を落としムーディーな音楽(ってか松田聖子キュウ)が流れる中、一分間にわたりエロメンとハグハグしちゃうのキュウ~~~~。ハァハァ。
これで半年ぶんのエナジーチャージになることは間違いないキュウ。当選したお前、運気が最高潮のはずだから投資はじめると良いかもキュウよ。
最後は全員が会場外側の階段に並んで、ハイタッチでお見送り。ファンのみんなが満足気な顔で去ってゆく後姿を見ながら、あたし、エロメンのアイドルとしての偉大さを思い知ったキュウ。。。
(お・し・ま・い)