なぜ友人たちは乙武さんを「不倫しても仕方がない」と擁護するのだろう。同情を引くような言動をすれば、乙武さんならびに他の多くの障害者に対して失礼だと考えることはないのだろうか。何より、彼が度重なる不倫に走った理由として「妻が子供を産んでから母になり女でなくなって」という不倫夫の常套句をあげた点からも、身体が不自由だから、門限が10時だから、という言い訳がまったく弁解になっていないことは明らかだ。それらの理由は、彼に不倫をどうやっても避けられないものにするような絶対的な力があったのか? いや、単純に乙武氏が女性にだらしなく、不倫に抵抗のない人間だったというだけであろう。
もし仮に夫婦間で「不倫OKどんどん外でしてよし」の取り決めがあったというなら、他人がその家庭のあり方に口出しするべきではないのかもしれない。だが3人の子供をもうけておきながら世話を妻に任せて合コンや不倫三昧、とりわけ子供たちにとっても大きな行事であろうクリスマスを含む年末に一週間の不倫海外旅行といった事実は、彼のイクメン的な振る舞いや、これまで築いてきた家族を大事にする父親像、子供を教育する立場などがあるからこそ、結局は非難の対象となる。想像以上のゲスぶりが表に出てしまった格好だが、今後、出馬をとりやめるとしても、彼に家族や教育などのテーマで講演や執筆の依頼があるのかどうか。
(ルイコスタ松岡)