韓流の裏も表も知っているスペシャリスト3人がリレー形式で、とっておきの極秘ネタから、先取りしたい注目スターまでをこっそり教えます。
いま、一番キテいるK-POPアイドルは?
そりゃもう、EXOで決まりでしょ! 「エクソ」って読みます。今夏、韓国で最大風速を記録し、いまだにその勢いは衰えることはなさそうです。
東方神起の育て親、韓国の“ジャニーズ事務所”の異名を持つ〈SMエンターテインメント(SM)〉が4年ぶりに送り込んだ大型新人ボーイズグループ、それがEXOです。中国系メンバー4人を含む12人の大所帯ながら、イケメン揃いでまったくスキなしなのだから、心憎い。
アイドルグループでも「え、きみが?」と言いたくなる子が普通にチラホラいるK-POP界において、初見で「ん?」と二度見させる子がグループに皆無なのはアッパレです。まぁ、二度見系の子はキャラやほかの能力で挽回し、ビジュアル担当のメンバーよりも高い人気を誇るケースがままあるのも、K-POPマジックなんですけどね、念のため。
世界各地から逸材を発掘するSMのキャスティング力には脱帽します。もちろん、業界を牽引するSMの厳しいトレーニングを受けているため、メンバーのダンスや歌唱、パフォーマンス力が、平均点を軽くクリアしていることは言うまでもありません。
中二病感満載の「超能力者」コンセプト
ただ、いかんせん、デビュー時のコンセプトが、一般ピーポーには壮大すぎました。彼らは「太陽系外惑星EXOPLANETからやってきた少年たち」という設定。おまけに12名それぞれが異なる「超能力」の持ち主です。水、風、雷、火、光、時間を操れるメンバーがいれば、テレポテーションや飛行力、念力に長けていたり……、とにかく思いつくかぎりの超能力すべて取り揃えました!というバザール状態。
デビュー100日前から延々と繰り出された20本を超える事前プロモーション映像では日食や月食のイメージが多用され、神秘的なスペーシー感を強力にプッシュ! 注目していた人たちですら待ちくたびれたところでついに放たれた本格デビュー曲「MAMA」の冒頭では全員が『スター・ウォーズ』のダース・シディアスばりの修道士ルックで登場しました。荘厳かつおどろおどろしいモードで歌われるのは、荒廃した世界に対する嘆き。EXOPLANET星人は、彼女とどーしたこーしたとかチンケな恋愛なんて興味ないんすよ!
まさに、孤高のSF十字軍。そのスペクタクル感たるや「すげー」のひとことなんですが、スケールの大きすぎるものを見ちゃうと、賞賛する一方で、「ついてけないワ~」と感じるのが地球の凡人の常ですからね。スペーシーな空間で群舞するイケメン集団はやや浮き世離れしていて、人間らしさがあまり感じられませんでした。
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