紀香はブログのタイトルや本文に「癒し」という言葉をよく使う。こちらの記事でも京都の癒しスポットを「自分の身体が本来持っている自然治癒力を引き出し」てくれるマッサージが受けられる、と紹介。エステに行った日の記事にはだいたい「癒し」の文字が躍る。
そんな紀香イチオシの癒しアイテムは「”GOLDA” ヒバウッド アトモスフィア スプレー」。これはブログに少なくとも4回は登場しておりオススメ具合が半端ない。こちらの記事によれば「青森県の樹齢300年を超えるヒバからのみ採れた ヒバの精油と蒸留水をあわせたスペシャルなルームミスト」であり「独特なシトラスの爽やかさと深い森の中の様な清々しさが合わさった香りがお部屋の浄化に、そして、癒しに役立ってくれます」とやはり癒し効果があるのだという。紀香は自分の愛用の品を「紀香バディコム」というサイトで通販も行っており、そのサイトによればこのスプレーは「6,048~9,288円」。ルームスプレーにしては高い! 大容量なのか? と思いきや「大:237ml 小:60ml」って少ないっ! なにか特別な成分が入っているのか……いやいや、成分表示には「内容物:水、ヒバオイル」って!……ヒバオイルってそんなに高いものなの? Amazonを見てみると……ヒバオイル、500円で売られているではないか! すごいボッタクリ具合である。いや、これで紀香が癒されるのならいいんですけど、一般市民の筆者はこんな高いスプレーではシュッとするたびに原価と小売価格の差額を考えてしまうだろう。ソワソワして癒されなそうだ。ちなみに「”GOLDA” ヒバウッド アトモスフィア スプレー」もAmazonで購入可能だが、紀香バディコムとお値段は同一だ。
紀香はパワースポットやラッキーカラー、風水も大好き。その年のラッキーカラーをとりいれた装いをしてみたり、パワースポットで充電してみたり、お財布を買うのによい時期をアドバイスしながら、オススメの色も教えてくれたりする。すごいのは、ポトスに話しかけて蘇らせたこと。植物には人間の言葉を理解する力があるという説があるが、ストイックに自分を高めてきた結果、紀香のチャクラが開いて超能力でも発揮したのか?
と、ここまでひたすらブログを見てきたが、最後に、2012年にリリースしたフォトエッセイ『N.Perfrct body』(講談社)での発言を抜粋しておきたい。紀香は、ただ単純に「きっと産める、だって私だから☆」と楽観視しているわけではない。40歳になり、「子供を産むか産まないか」で揺れに揺れたこと、生殖のタイムリミットを自覚していること、若い頃から子供を産み温かい家庭を築きたかったがタイミングが合わずにここまで来たこと、「養子という選択肢」も心からありだと思っているけれどホンネでは自ら産みたいということなどが、切々と綴られている。そうして揺れた後、紀香は、「やっぱり自分で産みたい、産めると思う」というところに到達する。「そして、今。命を育みたい想いは、焦りに似た思いだけがスーッと抜けて、なぜかますます高まっている」「心から尊敬してやまない、愛する人の子供を産みたいと思う。そして、そんな愛が、子供を産ませてくれる気がする」。
とことん自分の体と心に向き合い、良いと思うものを取り入れる頑張り屋の紀香。プロ意識が高いからこそ体を常に万全な状態に整えようと努力し続けている。そのため自然と、縁起を重視し邪気を祓う事にも積極的になる。プロ意識ゆえに紀香は邪気や疲れ、体の変調にとても敏感なのだろう。心と体を内面、外面ともに磨き上げているからこそ、すっぴんを晒すことについても、力まず、堂々としている。奇跡の人・紀香であれば、ひょっとして44歳での自然妊娠も、起こり得るかもしれない。
(ブログウォッチャー京子)