インタビュー

人気ソープ嬢の人生設計。風俗の仕事はいつ辞める? そのときの仕事と収入は?

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これがトップ・ソープ嬢の風格!

→<前編>風俗界の格差が著しい現在、吉原の超人気ソープ嬢はなぜそんなに稼げるのか?

 トレーニングによって磨き上げた美ボディと、持ち前のホスピタリティ、そして経験に裏打ちされた自己プロデュース力を武器に、吉原の高級ソープ店でもトップクラスの嬢として働く愛梨さん。しかしこの業種はどんな売れっ子でも3年後、5年後も売れている保証がどこにもない。近年は40、50歳でも一戦で活躍する風俗嬢がいるにはいるが、そこで成功するむずかしさは若い風俗嬢の比ではない。

 また、社会が変わるとその煽りを受けやすい業界でもある。2003年の「歌舞伎町浄化作戦」による風俗業界への締め付けや、2008年のリーマン・ショックに端を発する経済の急劇な落ち込みなどによって、専業・兼業を問わず多くの風俗嬢がそれ以前より稼げない状況に追い込まれた。こうなると、個人の努力ではどうにもならない。

 一方で、風俗をポジティブに辞める選択肢もある。風俗以外の仕事に就く、風俗を経営する側になる、または結婚して主婦になる。選択肢はいくつもあるが、愛梨さんはどのような将来を目指しているのか?

愛梨さん(以下、愛梨)筋トレをはじめとする身体作りもエアリアルティシュー(天井から吊るした布を使って行う空中パフォーマンス)も趣味として始めましたが、本気度が高すぎて、いまや風俗の仕事とどっちが本業なのかわからなくなるくらい(笑)。もっともっと極めたいし、いずれはこれらの講師となってそれを職業としたいと考えています。同じく趣味ではじめた写真も、セルフで撮るだけでなく、同業の女の子たちをきれいに撮ってあげたり作品を発表したり、何らかの仕事につなげられたら、と思っています」

段階的に次の仕事にシフトする

 愛梨さんが思い描く将来は、風俗嬢からの転身としてはこのうえなく華麗な部類に入るだろう。具体的にはどのようなプランを立てているのか、訊いてみた。

愛梨「1年後はまだ、いまの仕事を続けているでしょうね。プロの講師として人からスゴイと思われるようになるには、時間とお金を投資して最低でもあと3年は修行する必要があります。でも、その準備が整ったからといっていきなり風俗の仕事をすっぱり辞めるのも、危険だと感じています。自分の好きなことを仕事にできた充実感はあるにしても、それでいまの仕事と同じくらいの収入を得るのはむずかしいでしょうから」

 現在、働く単身女性の3分の1が年収114万円未満といわれている。愛梨さんは1カ月でそれ以上を稼ぐ。文字どおりケタ違いの収入だ。

愛梨「貯金もしていますよ。風俗嬢のなかにはいくら稼いでもまったくお金が貯まらない人もいますが、そういう人は飲んで散財する、ブランド物を買いすぎる、ヒモに貢ぐ……のどれかに当てはまります。私はどれとも無縁だし、将来のために蓄えたいという気持ちが強いんです。稼いだお金は、自分がビジネスを起ち上げるときに使います」

 現在の貯金額は4ケタ万円を軽く超えているが、それではぜんぜん足りないため、倍は貯めたいという。いずれにしろ、同世代の女性からすると、夢にも描けないような金額だ。しかし、実はそれこそが風俗引退後の生活における不安要素になっていると愛梨さんはいう。すなわち、金銭感覚のズレである。いったん風俗を引退しても、一度ズレてしまった金銭感覚を戻せずに再び風俗の仕事に舞い戻るのは、ひとつの典型だ。

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三浦ゆえ

フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』『私、いつまで産めますか?~卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存~』(WAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

twitter:@MiuraYue

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