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それ何の役に立つの? スピ界は「トンデモ・アドバイザー養成講座」の宝庫

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その努力、無意味かも…。Photo by CollegeDegrees360 from Flickr

 自分の価値を高めよう! 活動の場を広げよう! と一発奮起したとき、多くの人が思いつくのは資格の取得です。

 資格には一定の社会的地位が保障される国家資格と、各団体が独自に作っている民間資格の2種があります。後者は不安定なご時世も反映してか、〈資格ビジネス〉なんてジャンルが成立してしまうほどの乱立状態。そんな中でも、民間資格でも社会的権威が期待できるのは、茶道や華道など、伝統分野における〈お免状〉的なものでしょう。逆に〈カッパ捕獲許可証〉レベルに公的信頼度が低いのは、ニッチな分野に巣くうトンデモ系認定資格です(しかもニッチであることを逆手に高額設定という、資格商法の典型的な手口はしっかり踏襲している)。

 これまで当連載でご紹介してきた謎物件の多くは〈アドバイザー養成講座〉なるものを開催し、世にトンデモ資格者を送り出しているケースが少なくなくありません。認定資格を得ると関連商品を販売できたり、講座を開催できたりするというふれこみです。それらはどんなものであるのか、次にご紹介していきましょう。

その1 おまたマスター

おまたぢから〉とは、生理の血の排泄を尿のように自分でコントロールできるテクニックのことで、一般的には〈経血コントロール〉と呼ばれる技術ですが、これは独自のメソッド〈立花杏衣加考案おまたぢから(R) 生理トレーニング(R)を習得できる資格のようです。

 しかし経血コントロールは、ヨガ界隈でもよく指導されているもので、この認定講師しか伝えられない技術でもなんでもありません(できるかどうかは別にして)。そこをあえての協会認定おまたマスターになりたい! という人は、「昔の女性はできていた」「生理をもっと幸せにしたい」というファンタジーがお好きだったり、お金はかかるけど、手軽に女性たちの指導者になりたい人なのでしょう(ヨガインストラクターや整体師は、大変ですからねー)。

【認定資格の詳細】
協会の代表・立花あいかの考案したおまたぢから・生理トレーニングを他者へ伝えることができる資格。そのほか「冷えのメカニズム認定講師」「エイジングケアのおまたぢから認定講師」「妊娠前のからだづくり認定講師」への受講資格が得られる。〈当社比〉として「自身の生理や健康が快適になる」というメリットもアピール。「子供たちへ、身体に対する知識の啓蒙」も、資格取得の目的に掲げられている。

料金】
認定講師講座を受講するための必須科目受講トータル
71,000円。メインの〈おまたぢから(R) 生理トレーニング(R) 認定講師養成講座〉は12万。講師の資格が取れると、商標使用料は年間12,000円。初年度入会金は5,000円。次年度更新時は2日間の講習に計2万円。

注 〈一般社団法人〉というのは、法に触れなければどんな事業でもOK。〈NPO法人〉は、不特定多数の者の利益のために特定非営利活動(法律で定められた20分野限定)を行う必要があるという違いがあります。本当におまたぢからが女性に必要なものならば、教育や福祉のジャンルでNPO認定されるはずなのに……以下、お察しください(笑)。

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山田ノジル

自然派、エコ、オーガニック、ホリスティック、○○セラピー、お話会。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のないトンデモ健康法をウォッチング中。当サイトmessyの連載「スピリチュアル百鬼夜行」を元にした書籍を、来春発行予定。

twitter:@YamadaNojiru

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