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平子理沙じゃなくて? 吉田栄作が「逆サバ」を読んだしょーもない理由

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吉田栄作

『もう誰も愛さない DVD BOX』フジテレビ

 9月19日に放送された『アウト×デラックス』(フジテレビ系)では、ここのところメディア露出がだいぶ減ってしまい、ちょっとお久しぶりな人がゲストだった。かつてトレンディ俳優として一世を風靡していた、あの吉田栄作が登場したのである。20代前半の若い女子の間では、モデル兼タレントとして女性ファンの多い“平子理沙のダンナ”としてうっすらと認識されているほうが強いのかもしれない。

 私は彼が若手の頃に出演していたドラマを当時たくさん見ていたので、近年たまに出演している作品を見ると、なんだか懐かしい感じがしてしまう。キザでモテ男の役が多かった印象の吉田栄作が、NHKの朝ドラ『だんだん』で父親役を演じていたのには衝撃を受けたものだが、それももう5年ほど前のことになるのだ。

 かつての“トレンディ俳優・吉田栄作”が、なぜ、世間的に“アウトな人々”が次々と登場するこの番組に呼ばれたのか、テレビ欄に名前が書いてあるのを見た時は不思議であった。それと同時に、元トレンディ俳優がどんな“アウト要素”を秘めているのか、かなり期待も持ちながら番組を見てみた。

183cmだとダサい

 さっそく冒頭で「こだわりが、しょーもない俳優」と番組MCであるナインティナイン矢部に呼び込まれてスタジオに登場した栄作は、イケメン時代から比べるとだいぶオジサンルッキングになってしまった印象が「正直、否めないよねぇ」という感じだった。その変わり、哀愁漂う“ダンディズム感”がプラスされたような〜。

 登場と共に過去のイメージビデオのような映像が流され、トレンディ栄作の輝かしい時代を紹介していた。1988年「ナイスガイ・コンテスト・イン・ジャパン」(時代を感じるお堅い響き!)で見事グランプリを獲得し、数々のドラマや映画に出演。織田裕二・加勢大周と並び「平成御三家」と呼ばれた元祖イケメンだったのである。

 なぜ、今回番組で「こだわりが、しょーもない俳優」として紹介されたのかは、すぐに判明した。栄作の身長は公表プロフィール上では182㎝とされているのだが、本人はあっけらかんと「実際183㎝あるんですよ」と暴露。え!?

 普通芸能人であれば、身長は実際の高さより少し上にサバ読みするのでは!? 特に男性であれば、なおさら身長は高めに公表してしまいそうなのに。女性ならばウエスト58cmと言い張ったりだとか、少しでもタレント性の商品価値を上げて、自分を良く見せようとプロフィール上で主張する人が多そうなのに!

 でも、ナイスガイ栄作は違った。矢部もマツコ・デラックスもポカンとした表情で栄作を見つめる。なぜ身長で逆サバを読んでしまったか、その理由を

「“バッ!”と速い感じがするわけですよ!」
「スピードが!」

 と、勢いよく説明する栄作。へっ! な、何を言ってるんだろ〜!? 一瞬、何がなんだかよく分からず、私は戸惑ってしまったほどである。もちろん、笑っちゃったけど。

 マツコが「182㎝の方が言い終わるまでのスピードが速いのか?」ということを栄作に尋ねると、

「違います、違います」
「走ったりする時に、182㎝っていう身長の持ち主は“ダッ!”と速い感じがするんですよ!」

 と、独特過ぎる感性を披露していた。なんだそれ!? スタジオは呆気にとられたものの、すぐにスタッフたちの爆笑する声が入った。なんか「バッ!」とか「ダッ!」とかって、凄そうで速そうなのは分かるけど、だいぶ感覚的過ぎるわ~! 栄作の伝えようとする熱い想いは伝わるような気がするものの、表現が微妙なため、相手に上手いこと伝わらないと思うのだが……。大体、栄作の身長が182cmだからって理由で、「ダッ! って速く走りそうでかっこいい〜」と、ときめくファンはいたのだろうか?

 マツコが不思議がって「183㎝は鈍感な感じがするの〜?」と栄作に質問すると、少しためた感じで「ちょっと遅くなるんですよねぇ……」と、もっともらしいドヤ顔で回答していた。ホントかよ! たった1㎝身長高くなるだけでスピード感が減少しちゃうっての~? ナイスガイ栄作は、182㎝はスポーツ万能な感じがするのに、183㎝だと能力が劣ってしまうという、大いなる偏見をお持ちになっているようだ。

ドラえもんの体重はマツコ並

 さらに続けて、栄作は“182㎝スポーツ万能論”を唱える。

「182㎝だと“稲妻”みたいな感じがするんですよ!」

 そう語る姿は何だか誇らしげでもあったが、やはり滑稽だった。

 「(1cmでも高い)183㎝の方が嬉しいはず」という矢部とマツコの共通見解に対して、「いやいやぁ、僕は182㎝になりたかった!」と、栄作は真剣な顔でマイナス1㎝を切望していた。変わったところでこだわりがハンパないのねぇ……。

 栄作の“しょーもないこだわり”に触発されて、マツコは自分が一時期「ドラえもんと一緒の体重をキープする」ということにこだわっていたことがあると明かした。ドラえもんの体重は129.3kgのようだが、マツコとドラえもんが同じ体重?? ドラえもんって人間に換算するとあんなにおっきくなっちゃうの!? マツコクラスの体型だと押し入れの中で寝るのも大変そうだし(そもそも入れるのだろうか?)、机の引き出しなんか壊れちゃうよね!ドラえもんがネコ型ロボットでホント良かった〜♪ まぁ、マツコもどちらかと言えば生身の人間というよりは“ゆるキャラ”みたいなイメージではあるけれど。

 また、栄作はカレーにもこだわりがあるらしく、自分で作るのが一番美味しいと自負していた。カレーが相当大好きだそうで、いろんなお店に食べに行くというが、「金払って食うんだったら、やっぱり最低でも60点は、いって欲しいですよねぇ」と、こだわりを見せる栄作。矢部が「(60点という点数は)栄作さんの作るカレーが100点として?」と尋ねると、少し考えて「ひゃく〜ぅ、27点として」と、100点満点を軽く飛び越え、まさかの「127点」という高得点を自作のカレーにつけていた。何その半端な「27点」って……、どっから割り出した数字なのよ~。もう、こだわり派の過剰な自信が止まらない!「127点満点」って、斬新過ぎるっしょ。

 吉田栄作があんなに微妙な数字にこだわりを見せて、やや不思議系な感覚を持っていることが今回の出演で露呈され、ビックリした。しかし、トレンディ俳優時代には明かされなかったであろう、“しょーもないこだわり派”という新たな人間味に触れることができて、自分的にはちょっと気になる存在になった。奥さんである平子理沙は、ダンナのこんな変わった感覚をどんな風に捉えているんだろうか? 平子さんも美的意識とか高そうだし、自らも変わったこだわり派の可能性はありそうだなぁ。帰国子女でもあるから、ダンナの“変なこだわり”も寛容に笑って楽しんでるかもしれない。

 メディア露出が少ないなか、今回は珍しく異色のトークバラエティ番組に出演した吉田栄作だが、「こりゃあ〜、身長とカレーだけじゃなく、まだまだ“変なこだわり”がありそうだなぁ」と、“こだわり栄作”に好奇心がくすぐられるような気分になった。是非トーク番組などで、またとんでもない“こだわり”を披露していただきたいと思うのであった。

■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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