プロジェクトYSJ 出張報告書【6】
先日発足した「プロジェクトUSJ(夢子に精神科を受診させる)」の続きですうつ。これまでの報告については、こちらをご覧いただきたいうつ。
前回までに、うつと脳の仕組みや動物もうつになる最近の研究などについて、うつりんがんばって夢子にレクチャーしてきたうつよ。いいかげんくたびれて喉も乾いたので、お茶の時間にしたうつ。さっき夢子が食べたいといっていたアーモンドをお茶請けにいただいていたとき、夢子が突然むせ出したうつ。
夢子「ぐえっ……ごほっごほっ!」
うつりん「夢子、大丈夫うつか~? アーモンドが喉に詰まったうつか」
背中をとんとんしてやりながら問いかけると、夢子は咳こみながら答えたうつ。
夢子「アーモンドのせいじゃないのよ(ゲホゲホ)。最近、喉の奥に何かがつっかえてるようなヘンな感じがして、モノが上手く食べられないのよ~」
うつりん「どんなものが、つっかえてる感じうつか?」
夢子「よくわかんないけど、ビリヤード球くらいの大きさの、なんか固いものがあるような感じ! そいつが常に喉の奥にある感じがして食べるときジャマだし、息するのも苦しいのよぉ。だから私、ちゃんと内科に行って胃カメラの検査やったんだよ? けど、原因がわからなくて。吐き気止めの薬を処方されたけど、それ飲んでも効かなくいし……」
ヒステリーは「病気」なの?
うつりん「内科に行ったのは偉かったうつね。内科で調べてもらってカラダ的に異常がなかったのなら、それは『ヒステリー球』と呼ばれてるやつかもしれないうつ」
夢子「なにそれ!」
うつりん「『ヒステリー球』は、喉や胃などの体の不具合が原因で起こるんじゃなく、ストレスによって起こる症状なんだうつ。つまり心が原因。これを『心因性』というんだうつ。だから内科に行って体が原因じゃないってわかっても症状が続くようなら、精神科に行けば治療してもらえるうつ」
夢子「ヒステリーって、短気でかんしゃく起こしているスネ夫のママみたいな人のことじゃないの? 自分がヒステリーだなんて、やだなぁ」
うつりん「ここでいう『ヒステリー』は、古~い医学用語うつ。現代日本で使われる意味とは違うんだうつ。スネ夫のママみたいな人みたい、という意味じゃないうつよ」
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