これらの情報が真実ならば、SMAPは解散せず、中居も独立せず、すべて円満に事が運ぶ。しかし筆者がもっとも気になったのは、香取慎吾(39)の動向だ。「慎吾ママ」なるキャラクターをはじめコスプレドラマに多く出演し、積極的に笑いを取るタイプと見られていた香取は一見、<陽>のイメージを持たれがちだが、その実とても繊細な性格であることはSMAPファンならおそらく共通の認識であろう。小学生の頃からSMAP育ての親である元マネージャー・飯島氏を芸能界の母として慕ってきた彼が、今回の騒動で心を痛めているであろうことは想像に難くない。香取がMCを務める番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)に連動して発行されているフリーペーパー「SmaTIMES」に、香取はオリジナルキャラクターの<黒うさぎ>イラストを描いているが、今月発行の号で「5羽じゃなくて4羽しか描かれていなかった」ことに一部のファンが動揺。「キムタクが描かれなくなった」と囁くファンもいるのだが……1羽欠けてしまった<黒うさぎ>が、香取の引退を示唆したと見る向きもある。同誌は「香取が最近周囲に身の上相談をしている」として、芸能界引退を予感させている。いわく、2004年に放送されたNHK大河ドラマ『新撰組!』の共演者が集まり定期的に開催している『新撰組会』で、脚本家の三谷幸喜(54)や俳優の山本耕史(39)、八嶋智人(45)らに「ジャニーズを辞めようか」と話していたというのだ(芸能プロ関係者談)。ジャニーズを辞めることが何を意味するかは、1月の解散騒動勃発から広く知られることになった通りである。慣習に縛られる日本の芸能界では、もう第一線で仕事が出来なくなる、ということとイコールなのだ。
来年1月には、中居、木村拓哉(43)、草なぎ剛(41)の3人が、それぞれドラマ主演することが決まっているとの情報もある。やはりここでも名前のない香取の今後が気になるところだ。仮に解散はないとしても、香取がグループを抜けるようなことがあればそれはもうSMAPではなくなってしまう。誤報であってもらいたいものだ。
(エリザベス松本)
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