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「運命の女」としての毒島ゆり子と、ベッキーの「人を傷つけない恋愛」

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今春の「濡れ場女優」でセンターを張った前田敦子

年明けから世間を騒がせ、好感度タレントから「悪女」に転落したベッキーが6月10日、カメラの前で再び会見を開いた。川谷絵音(ゲスの極み乙女。)との不倫関係を否定した1月の会見とは打って変わって事実関係をおおむね認め、謝罪の言葉を述べた。「友達で押し通す予定!笑」「センテンス スプリング!」と、電磁波の砂浜に綴った二人の無邪気な落書きは、「人を傷つけない恋愛をしたい」という言葉とともに波にさらわれていった。

2016年上半期は、「不倫」という言葉が週刊誌やワイドショーをかつてないほど賑わせた。落語家、人気ミュージシャン、そしてもうすでに忘れている方も多いかもしれないが、自称イクメン政治家、ベストセラー作家なども不倫によって社会的評価を大きく失墜させた。

そんな世情を反映してか、春クールのテレビドラマは不倫をこぞって扱った。なかでも筆者が注目したのが、前田敦子が主演した『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)である。

「深夜の昼ドラ」を謳った同作は、国民的アイドルグループの元センター・前田敦子が、体を張った濡れ場を披露したことでも話題になった。2015年の映画『イニシエーション・ラブ』(堤幸彦監督)でもベッドシーンはあったが、直接的な性表現は避けられていた。

しかし、今回は違う。生々しさという点では同じ春クールに放送された『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)の相武紗季、『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)の栗山千明らと比べても群を抜いていた。大人の女優として脱皮する萌芽が、艶を出させたのだろうか。AKB48だけではなく、今春の「濡れ場女優」でもセンターを張ったのは、やはり前田敦子だった。

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宮崎智之

東京都出身、1982年3月生まれ。フリーライター。連載「『ロス婚』漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?」、連載「あなたを悩ます『めんどい人々』解析ファイル」(以上、ダイヤモンド・オンライン)、「東大卒の女子(28歳)が承認欲求を満たすために、ライブチャットで服を脱ぐまで」(Yahoo個人)など、男女の生態を暴く記事を得意としている。書籍の編集、構成も多数あり。

twitter:@miyazakid

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