あるときは高級ホステス、またあるときは潜入取材ライター……好奇心の赴くままに動いてきた20代女子・アスモデウス蜜柑が、「短期集中連載・彼女がAV女優になったワケ」をお届けします!
序章 【AV女優というお仕事の謎に迫る】
第一章【A子の場合…元カレから逃げたくて始めたAV女優という仕事、私には向いてた】
第二章【B子の場合…AV撮影で処女喪失した童顔×Jカップの元単体女優】
セックスしてる女の子、好き
C子は元企画モノAV女優。活動期間は、ほぼ毎日働いていた。
前職はエステティシャンである。都心に実家があり、大手のエステサロンに就職していたというのに、なぜAV女優になったのか? C子は真顔で、「セックスが好きすぎて」と答えた。
物心ついた頃から兄のエロ本やAVを見る習慣があったC子は、女性の裸体を美しいと感じ、エステティシャンという仕事を選んだ。ところが、仕事をするうちに、自分の好きだったのは女性の裸体ではなく、セックスをしている女性を美しいと感じていたのだと気付いたそうだ。憧れのAV女優も多数存在し、エロの世界そのものにも興味があったというC子は、20歳になってすぐ、2年勤めたエステサロンを辞めた。
「『AV女優になりたいのでプロダクションを紹介してください』って、新宿で他の女の子のスカウトをしていた男の人に声をかけて、この道に入りました」
物凄い勇気だ。スカウトマンは万々歳だったであろう。C子はハーフのような顔立ちをした、とても容姿の優れた女性だ。
それから8年。
企画女優としてのC子は、朝7時~終電超えの時間まで、ほぼ毎日のように働いていた。当時は企画女優も数が少なかったので、ギャラが今のキカタンくらい高かったという。しかし、なぜ企画女優にこだわっていたのか。
「セックスは好きだったけど、顔バレや世間体を気にしていたので、どんなに単体転身を勧められても企画モノにしか出ませんでした。単体女優のAVにエキストラ出演したり、女優が男を犯してるのを見てリアクションをするだけの仕事、フェラチオのみの仕事なんかもありました。複数の企画女優でM男をボコボコにしたり、きわどい衣装をきてポールダンスを踊ったりといった、比較的ライトな仕事だけでも、拘束時間4時間で6万円くらいもらえていたので、企画でも十分稼げていたんです」
業界の景気が良い時代だったのね。でも、今までで一番高かったお仕事で1本25万円だそうだから、やっぱり単体とは桁が違う。もちろん、仕事内容やパブ(広告宣伝の露出)が異なるのだから当然のこと。
「裸で歩くだけとか、絡みなしの場合もあったけど、一番多かったのは、顔にもモザイクが入る複数プレイのお仕事。面白かった企画は、多数の女優が潮吹きをして、それがどこまで飛ぶか比べるというやつ」
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