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「うつで通院」は人に話しにくい…。だから、お祓いで済ませたかったけど

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夢子「中身がおばあちゃんとは、なによぅ!」

うつりん「シャルコーがパリで『ヒステリーは病気だ』とする論文を発表したのは、1885年。日本でいえば、明治18年うつ※。長い歴史のなかで考えれば、明治なんて最近のハナシうつからねぇ。明治の社会運動家で実業家、広岡浅子の生涯でいえば、明治18年は浅子が銀行を設立するちょっと前の話しうつ。ちょんまげのお侍さんがいなくなってようやく銀行ができたかな~、くらいの時代にウィーンでフロイトがいくら『精神分析』やったって、日本で定着しないのは当然かもしれないうつ」

『あさが来た』の時代のお話

夢子「『精神科に行って、うつの治療してもらいましたぁ』ってさ、周りの人にはいいにくいじゃん。けど、○○厄除け大師とか地元の神社とかで『お祓いしてもらいましたぁ』なら、人にいっても別に白い目で見られないっていうか。会社でも『私、今年厄年だから神社行ってきた』とか、フツーにそういうハナシするし」

うつりん「それがおかしいと、うつりんは思うけどねぇ。UFOはバカにするのに、なぜ厄除けならすんなり受け入れるうつ? そもそも厄年って誰が決めるんだうつ。『お前には厄がついてるからウチに来て厄払いしろ』なんてただの恐喝商法……

夢子「(うつりんをさえぎる)ダメっ! そんなこといったらバチがあたるよっ!」

うつりん「(ため息をつきながら)なだいなだ先生が『≪自分≫の中にはいくつもの≪自分≫が入っている、≪自分≫が遠い昔、つまり歴史とか文化とかに、結びついている』(※)と書いてらっしゃるのはこのことうつねぇ」

※『こころの底に見えたもの』(なだいなだ・ちくまプリマ―新書)より

(大和彩)

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大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』

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