インタビュー

高級デリヘルで、「しっかりした家庭のお嬢さん」とのコミュニケーションを求める若き“勝ち組”男性

【この記事のキーワード】
名前のない男たち

連載:名前のない男たち/鈴木えみ

風俗で働く女の数以上に、風俗でヌく男たちがいる。
人前でハメるAV女優の数以上に、モニターの向こうでヌく男たちがいる。
そんな名前のない男たちの、地味めなインタビュー。

90分で8万~12万円の高級デリばかりを利用 

赤木(27歳)
有名国立大学出身。学生時代に始めたウェブ関連のビジネスや投資ビジネスで成功し、2000万から3000万の年収が5年ほど続いている“勝ち組”独身男性。都心の1DKの家賃15万円のマンションに住み、田舎の父母が要りようの際には数十万から数百万の単位で仕送りをしている。年収はかなり高いが、派手なところが一切ない。毎日コーヒー片手にラップトップに向かい、一人でもくもくと画面を見つめ、仕事に励んでいる。

東京・代々木の夕方6時。土曜日の新宿の人ごみは避けたいというリクエストがあり、繁華街から少しだけ離れたカラオケ店で待ち合わせをした。

ウェブデザイナーの友人が「オレの先輩に、高級デリヘルしか使わない人がいるよ。ウェブの仕事や投資で稼いでて、年収がウン千万だからさ、懐が全然痛まないんだよ。スゴいよ」とLINEをくれ、赤木さんを紹介してくれることになったのだ。

(ウェブで儲けた、年収ウン千万円の独身男性かぁ~……)
どんな人だろう、革靴の先がかなり尖っているかもしれない、いやそんなイメージは古いか、とぼんやり想像をしていたところ、「鈴木さんですか?」と声をかけられた。

赤木さんは、少し青白い肌で、グレーの無地のシャツを着て、にこっと笑っていた。靴は特に尖ってはいない。勝手なイメージで言えば、進学塾の数学の講師のような雰囲気だ。

カラオケルームに入り、まずは注文をする。「もしよろしければ、ご飯ものも頼んでくださいね」と食事を勧めると、赤木さんは「大丈夫ですよ。さっき、すき屋で済ませました」と答えた。

――赤木さん、「年収がスゴい」と事前に聞いてるんですけど、今日のご飯はすき屋なんですね。

「はい。まぁ1人だし、パパっとね。そんなに贅沢とかはしませんよ」

――お仕事や投資運用が、かなり成功している?

「ん~、まぁまぁですかね。2009年頃に興味を持ち出して、2011年くらいからは年に約3000万円ほどは稼げるようになって。あ、2000万っていう年もありましたけどね。学生のときにホリエモン(堀江貴文)に憧れていたので、起業が夢だったんです」

――学生時代から始めたということは、企業に勤められた経験とかって……

「無いですねぇ。僕、人に雇われたことが一度もないんですよ」

――ひぇ~。やっぱりそういう人もいるんですね。今、パートナーはいらっしゃいますか。

「独身です。恋人がいないのはもう6年くらいかな」

――初めて風俗にいったのは、いつだったんですか?

「2013年の9月ですね。24歳のときか。デリヘルでした」

――何がきっかけで?

「ある夜に、男同士3人で、だらだらとスパゲティを食べてたんですよ。そしたら何となく、エロい話になって。ただのノリで、スマホを開いて、みんなで調べて盛り上がって……。1人だったら勇気が無くて、経験してなかったと思います(笑)」

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鈴木えみ

元デリヘル嬢(副業型、関東近郊の中級店)。写真はデリヘル勤務当時の“パネル”として使用していたもの。フリーター、時々ライター。

twitter:@emi_sws

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