――スマホで、どんな検索をかけたんですか?
「えーっと、『東京 高級 デリヘル』かな。ま、結果は詐欺店でしたね。全然楽しくなかった」
――検索ワードに“高級”と入れたのはどうして?
「高級店のほうが、かわいい女の子がくるんじゃないかと思って。確か90分で4万円だったかな」
――それは立派なお値段。ホテル代は別ですよね。
「そうそう。終わったあと、また仲間と待ち合わせをして、プレイの感想を語り合ってね。僕のところに来たのは、ダメな感じの女の子でした。嘘をついているんですよ。最初は20歳と聞いていたけど、話をしてみたらおそらく25歳か26歳くらい。写真の映りと本人も、まったく顔が違っていて。デリヘルなので本番はナシで、サービスは気持ちよくも何ともなかったですね」
――残念でしたね。
「僕はその当時、プライベートで狙っている好きな女の子がいたんですね。そのコと付き合えるか付き合えないかの瀬戸際にいたんです。ビジネス相手の会社の、受付をしていたコで。何回かデートはしたんですけど、なんとな~くいい感じになるだけで終わって。そのムラムラを発散させるためにデリを利用してみた、っていうのもあったと思います」
――気になっていたコとは、どうして付き合えなかったんですか?
「彼女、自分が喫煙者だってことをずっと隠していたんです。それがある日、『実は私、タバコを吸うの』って言われて。僕は、彼女がタバコのことを黙っていたことが嫌だった。それでセックスもしないうちに別れました。でもムラムラは残っちゃって」
――それで高級デリヘルデビューをした、と。最近はどのくらいの頻度で利用してるんですか?
「2週間に1回、高級デリばかりを利用してます。90分で8万円から12万円のお店をよく使います」
――……たっっっっかい!!!!!!!!!
「あははは。まぁ、高いですよね。あとは同じ価格帯で、ゴム付きで本番アリのサービスをする“本ヘル”を利用していたこともありました。そっちのお店はもう摘発されて、なくなっちゃいましたけどね」
――利用するときは、どこにデリを呼ぶんですか?
「六本木のラブホテル。3時間9000円くらいのところかな。いちど、H本K奈ちゃん似の美少女が来てくれて、なかなか良かったです。そのコは90分で8万。顔や声、立ち振る舞いがK奈ちゃんぽくて。ただメイクはしっかり目で、ちょっとケバいんですけどね。九州から週末だけ東京に出てきて、デリヘルで働いてるみたいでした。アイドルとかタレントの卵みたいな感じだったかも」
――彼女は「売れて有名になったらバレるかも」、という心配はしないんですかね。
「う~ん、安いお店だとネットに書き込まれたりしてバレるかもしれないけど、高いお店って、そもそもユーザーが少ないですから。わざわざ言う男もいないと思いますよ」
――なるほど。風俗を利用するときって、どんな気持ちですか?
「僕は1日中、ひとりでず~っとラップトップに向かい続けているんですね。だから疲れたときに、人と話したくなるんです。性欲発散って感じはないですね。僕の話を聞いてもらうというよりは、高級デリヘルで働く女の子たちの話を聞くのが、ものすごく面白いんですよ」
――会話重視なんですね。
「仕事で人と一切会わないので、とにかく誰かと会いたくなります。だから今日の鈴木さんのインタビューの話も引き受けたんです。普段だったら、人と会うために2週間に1回は高級デリを呼んでるんです(笑)。ほんとうは別に高級なコじゃなくても、かわいかったら普通の女の子でもいいんですよ。だけどなかなか出会わない。自分は、合コンをするタイプの性格でもないし」
――ガールズバーとか高級クラブはどうです?
「飲むお店は、ドリンク代とかの駆け引きが中心でしょ。そういう女のコの心構えがまずイヤなんですよ。だったら初めにお金をしっかり出して、親密な時間と空間を確保したほうがいい」
――エッチなサービスに魅力を感じてるわけでは?
「お店に予約の電話を入れてるときは、性欲も高ぶってるんですよ。でも性欲のピークはそこ(笑)。実際に会うと、エッチなことをしたいというより、とにかく会話をしたい。性サービスも受けますけど、僕が頼んだ高級店のコって、ほとんど自分からは何もしてこない。だから会話が終わったあとは、ちょっとした奉仕作業みたいな感じです。女のコが喜んでくれると嬉しいので、がんばってプレイに徹しますけどね」
――相手のことを知りたいという気持ちが強いんですね。
「そうだと思います。でも最初のうちは、僕から女のコに話しかけますね。まず自分のことから先に相手に伝える。そうすると、向こうも自分自身の話を出してくれますから。高級デリって、普段は50代以上のお客が多いみたい。だから僕のような20代は珍しいのか、なんとなく気を許していろいろと話してくれますよ。僕は相手の人間性を知って、そのコにある程度の感情移入ができないと、まったく楽しめないんです」