「再結成を批判する理由として『ダサい』と言う声もありますよね。方向性の違いなどで喧嘩別れしたクセに、復活するのがダサいのではないかと。しかしX JAPANの故HIDEは解散直後のインタビューで、ボーカルのToshlがバンドを抜けたいと切り出して解散に至った経緯を説明したうえで『また、みんなほとぼりが冷めた頃に5人集まれば復活すりゃいいんじゃないの。音出してなんぼだからバンドなんて。この先復活することがないわけないじゃない、人間なんだから。音楽好きでやってんだから』と解散も復活もそれほど大事と捉えていないようなコメントをしていました。解散・復活を勝手に大事と捉えて、いちいちそれに縛られている人こそダサいんじゃないでしょうか」(芸能記者)
バンド復活・解散騒動は日本に限ったことではない。イギリスの伝説的ロックバンド、セックス・ピストルズは復活再結成を度々繰り返しているが、1996年の復活の際には「俺達には共通の目的ができた、それは金だ!」と堂々公言しこれは名言として今もなお語り継がれている。
「『金目的』と公言してもそれにファンはついていき、セックス・ピストルズの動員は凄まじい。冒頭で紹介した復活バンドにもファンがついてきてライブで凄まじい集客力をみせています。お金を払いたい人がいて、やる気になった人がいて、そこで需要供給が成り立っているわけですから何も問題はありません。これはいうなればマクドナルドで“ベーコンポテトパイ”が復活してそれを買う人がいる、スターバックスで“抹茶ブラウニーフラペチーノ”が復活してそれを買う人がいるのと同じ。マックとスタバに『金目的だ!』と怒る人なんていませんよね」(同)
しかし、企業とすればマックのベーコンポテトパイもスタバの抹茶ブラウニーフラペチーノも“金目的”に他ならない。こういったことを踏まえたうえでも、まだ再結成するバンドを「集金目的だー!」と批判するのはおかしくない、と言えるだろうか?
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