インタビュー

セックスレス、収入格差、更年期障害…40代からの恋愛・結婚に希望はあるか/『破婚』及川眠子さん【後編】

【この記事のキーワード】
及川眠子

『アウト×デラックス』でもお馴染み!及川眠子さん

 アニメ・エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」などで知られる作詞家の及川眠子さんが7月29日、18歳年下のトルコ人夫との出会いから別れまでを綴った『破婚』(新潮社)を上梓した。発売前からすでに重版がかかり注目を集めている。

 トルコで絨毯屋の店番をしていた23歳のEさんと、作詞家として順調な日々を送っていた41歳の及川さん。収入格差は歴然としていた。結果、13年間の結婚生活で及川さんがEさんのために使った金額は3億円。さらに離婚時には7000万円の借金を負った。桁外れの金額につい注目してしまいがちだが、実は本書には、over40女性の恋愛・結婚につきまとう数々の問題が描かれている。

(聞き手:高橋ユキ)

■前編はこちら:18歳年下・無職・イケメントルコ人との“格差婚”は、なぜ破れたか

交際4年目からのセックスレス

――最初は普通に恋人同士だったんですよね。

及川 うん。

――でも最初の来日時から、Eさんは「お金お金」言ってましたよね。パスポート取得に何十万もかかるとか。

及川 そう、だから13年間「お金お金」の問題。ずっとそのお金の問題が切り離せなかった。だからキツかった。私がそうさせてしまった部分もある。甘やかしちゃった。結局は、財布を開いてるわけだから。

――Eさん、とにかくしつこいんですよね。

及川 もうしつこいのよ。本当にしつこいのよ。本当に、出すまで言うの。手を替え品を替え、いかに金が必要かをずーーーっと言うから、根負けするの。

――ですがEさんと及川さんは完全同居ではなく、Eさんが及川さんの家に滞在することや、及川さんがトルコへ2~3週間行くことはあっても、一般的な日本の夫婦の生活とはスタイルが異なりますよね。それでも無視できないほど、延々しつこかった?

及川 しつこかったね。別れるしか方法がないのよ。

――うんざりしても、別れたくはならなかった?

及川 うん、金の部分以外では私は、Eにそんなに不満はなかった。

――「笑いのポイントが同じ」だったり、及川さんのお母さんをEさんがとても大事にしてくれていたり、ということが書かれていました。

及川 そう、私の母親を大事にしてくれていたし、母親もEを大好きだったし。

――ただ、お金の問題だけじゃなくて交際4年目からセックスレスの問題も出てきたと思うんですけど……。

及川 でも付き合って4年にもなると、普通、したくなくならない?

――でもEさんは及川さんにセックスを拒絶されることでフラストレーションがたまっていたわけですよね。夫婦なんだからセックスしないなんて! っていう。宗教的なことも関わってはいますが。

及川 だって若いんだもん。18歳も年下で、ヤリたい盛りだから。20代だからね。で、その宗教的なこともあるから、日本人みたいに結婚前に色々遊んだりしないから。

――「結婚したらヤリ放題」と思ってるんですよね?

及川 そう、ヤリ放題っていうか、そのために結婚するわけだからね。

――ですが及川さんは更年期障害もあって身体的にもセックスを受け付けない、あまり触ってほしくない、という状態に。一方のEさんは「結婚したあなたとしたいんだ」と、風俗などでの解消を望まない。セックスレスは不仲の原因にはならなかったのですか?

及川 ケンカにはならない。もっと何と言うか……険悪な感じだよね。遠ざける感じ。Eは私に「もう僕のこと好きじゃないんでしょ」とか言ってくる。私は「好きは好きなんだけど愛情が違う」と説明して……もうだって、飽きるって(笑)。

――それって年の差カップルじゃなくても起こることですよね。セックスレスになってから離婚までおよそ9年夫婦生活は継続していますが、Eさんはその間、トルコで浮気などしていなかったんでしょうか。最終的には、地元女性(現在の妻)との不倫に至っていますが。

及川 わからないよね、向こうでのことは。私はむしろ、性的な処理は、外でしてくれていいと思っていたのね。どこまで浮気かっていう話になるけど、男がマスターベーションするだけで浮気だっていう女もいるよね。

――AV見たら浮気だ、とか。

及川 そう、AV見たら浮気だ、とか。私は風俗も別に浮気だと思わない。だってあれは性的な処理だから、単なる。だから処理をしてくればいいと。必要だったら金を払って処理をしてくればいい。私に分からないのであれば恋人を作ったって良い。Eは風俗に行ってたのか行ってないのか分からないけど、私には「風俗なんてイヤだ」と言ってたな。トルコにいる間に、他の女性とどうこうしていたかもしれないけど、私がわからないままなんだから、それは別にいいの。それよりも、この本にも少し書いたけれど、日本にいるときに私の友人をEが口説くような真似をしていたことがあって、そのことのほうが「変だな、嫌だな」という感じ。だって、私にバレたくなかったらトルコでいくらでも浮気すればいいのに、わざわざ日本で、しかも私の友人にそういうことをするのは、私に対する嫌がらせだよね。「眠子のせいだよ」って暗に伝えたいわけでしょ。当てつけだと思う。

1 2 3 4

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

破婚: 18歳年下のトルコ人亭主と過ごした13年間