連載

昭和の時代まで、迷信や目に見えないものを信じて人が病気になっていた事実

【この記事のキーワード】
大和彩

病気なりに、健康に暮らす。

プロジェクトYSJ 出張報告書【9】

 先日発足した「プロジェクトYSJ(夢子に精神科を受診させる)」の続きですうつ。これまでの報告については、こちらをご覧いただきたいうつ。

 夢子が抑うつ的な状態なので、うつの妖精であるうつりんは夢子に精神科受診をすすめているうつ。これまでにうつが起こる脳のメカニズムや、19世紀末、パリやウィーンで心因性の病気の治療が始められた歴史について夢子にレクチャーしてきたうつ。けれど夢子は「精神科はなんかおっかない、近場でお祓いでも受けて済ませたい」とのたまって、なかなか病院に行かないんだうつ。

うつりん「うつりんは目に見えない世界を否定するつもりはないうつよ。お祓いを受けたければ受ければいいし、お参りでもなんでも行くといいうつよ。ただ、それとは別次元のこととして、うつに関しては病院に行くべきうつ。お祓いって、目に見えない世界のこと、つまり4次元の世界に起こることに対処する方法うつでしょ? けど、それではうつは治らないうつよ。うつは脳と体という、3次元の世界に存在するものが原因でなるんだから。うつは治療法が確立されてるから、霊界に頼らなくても人間界の病院に行けばすんなり治るうつ」

夢子「そうなのぉ?」

うつりん「日本には、1950年代の終わりごろまで『狐憑き』という病気があったうつ」※

夢子「狐にとり憑かれるって、なんか聞いたことある~」

うつりん「『狐憑き』になった人は、『コンコン』と絵本のなかの狐のように鳴いたり、暴れて人に噛みついたりしたんだそううつ。いまでは『狐憑き』はヒステリーの一種とわかっているうつ。この病気は日本だけに存在したんだうつ。なぜなら、狐を神さまとして祀っているのは日本だけだから。

1 2

大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)