かたや私は、子がいて夫がいて、古典的な“女の幸せ”まっただ中なはずにもかかわらず、めいっぱい小綺麗にしてきたつもりでも、「やつれてる(笑)大変そう(笑)」と、同情されるほどくたびれているという現実。えっ、不倫したほうがお得なんですかねーー? 歴然とした美醜の差に、思わずそんなことを思ってしまいました。正確には、「不倫したほうがお得」かどうかではなく、妹は「一緒に生活して疲労困憊になっちゃうような男とは別れて、新しい恋人のところに走った」から、キラキラしているわけですが。
そうなんです、妹は恋をし、恋する相手と良好な関係だから綺麗なんですよね。大人ですからセックスもしているでしょう。と、くれば、女性ホルモン出ちゃって当然です。それにヒゲ男とは一緒に生活しておらず、あくまで恋人関係、今のところ美味しいところしか食べずに済んでいます。
そして、4歳児を育てたことがないのでわかりませんが、2歳と0歳のダブル子育てに比べれば手がかからないはず。なかでも、妹にとって最大のストレスの源だった元夫の世話をしなくなったことで、精神的&肉体的に余裕が生まれたのではないでしょうか。(もちろんメリットばかりではありません。慰謝料支払いと生活費減で金銭的余裕は当然なくなっていますから、今後どのように転ぶかはわかりません。)
離婚時、昭和ど真ん中なザ・プロ専業主婦である母親が妹に、こう言っていたのが印象的でした、何度も、諭すように。
「お願い、離婚だけはしないで。夫婦でもっと話し合って。夫婦なんて、こんなもんなんだから。みんな我慢してそれを経ているんだから。恋なんて一時的な感情で、子どもを不幸にしないで」
子どもが不幸か否かは他人が決めつけることではないし、その他もろもろ気になりますが、それは置いておいて。私も当時は、この言葉の一部は支持していました。「恋なんて一時的な感情」で突っ走って取り返しのつかないことして、妹はなんてアホなんだろうなあ、と。
で、今です。「恋」がもたらす刺激と多幸感が、どれほど貴重で尊いものだったか。心底、思い知る日々です。恥をかなぐり捨て、正直に書きます。私も、妹のように綺麗になりたい。恋して、セックスして、綺麗になりたい! うわあ! ananみたい!