インタビュー

ロンブー淳の結婚は対岸の火事!? 結婚したい女の心を惑わせる“圧力”とは?

【この記事のキーワード】
私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな

そろそろこの問題に本気で向き合わねばならない時が来たようだ…!

 作詞家、ラジオパーソナリティ、コラムニスト、さまざまな分野で活躍しているジェーン・スーさん。「10匹のコブタちゃん」での、歯に衣着せぬズバズバトークを耳にしたことのある人もいるのでは? そんなジェーン・スーさんが10月12日に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)を上梓しました。

前編はこちら!

結婚は上がりじゃない! 「旦那が働けなくなったら……」は“if”じゃなく“when”なんです。

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未婚のプロが教えてくれることはたくさんあります

 先日、「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」を友人の既婚者女性に読ませたところ、実は「思い当たる箇所がいっぱいあるよ……」と落ち込んでいたんです。既婚者も愚行を繰り返しているということは、既婚者と未婚のプロたちの違いって何なんですか?

ジェーン・スー(以下、ジェーン)「結婚によって人生が劇的に変化したり、自分のステージが上がったりすると思っているか否かじゃないでしょうか? 結婚できる人は、結婚は今の生活の延長線上にあることを無自覚にでも知っているんですよ」

 ああ、少なくとも既婚者の友人は、私のように「将来に一縷の不安も抱かせない完璧な男と、結婚しようと思っている」(18番)なんてことはなかったし、中でも「結婚とは、不安定な城を持つ者同士が、一緒に自分たちの城を作っていくこと」(7番)という記述には、深くうなずいていました。

ジェーン「既婚者たちは、たとえ結婚してから『一緒に城を作ること』に気づいても、受けて入れてうまくやろうとしていますよね。それに、いまは男性の方がつらいターンなんですよ。男女の労働格差が少しずつ是正されていくのは、女性にとってはとても喜ばしいことですが、男性からすると、仕事を獲得するための競争相手が増えたということですから。まだまだ不景気ですし、そんな状況で、男性に人生の面倒をまるごと見てもらおうとするのは難しいんじゃないかと……」

 そっかぁ~。でも、働き続けてアラサーになると、「自分より稼ぎがいい男じゃないと」みたいなことを思ったりしちゃったりして……。

ジェーン「私も20代~30代前半の頃は同じことを思ってましたけど、それが不遜だったんだな~と反省しています。いまでは、仮に金持ちの男と結婚したからって一生安泰ではないと思いますし、ダンナが死んだり、離婚したりすることだってあるでしょう。既婚者の友達ですごく賢い子がいるんですが、彼女がいいことを言っていたんです。ダンナが働けなくなったり、死んでしまったりという状況は、“if(もしも)”という仮定の話ではなくて“when(いつ)”か必ず来ることだと。その日を迎えたときにパニックに陥らないように、いまから備えをしておくって」

淳の嫁に嫉妬するより、自分の状況や気持ちを把握する方が大切。

 金言をいただいたところで何なんですが、最近ロンブー淳(という富豪)の嫁が、いい意味でも悪い意味でも話題になりましたよね。男どもは「理想の嫁!」とか騒ぐし、鬼女たちは彼女の料理のレシピをCOOKPADから見つけ出してまでディスるし。

ジェーン「あれは、お互いの利害が一致しただけじゃなですかね? 手作り品だの三歩下がるだのってフリンジに目をくらまされがちですが、『嫁にはこうあってほしい』という男と、『それを甲斐甲斐しくやるから自分の人生を丸ごと面倒見てほしい』という女の利害が。ま、もともと、あんな生活は、おおよその人にとってはまったく関係のない話ですよ。対岸の火事です」

 こちらの岸には火の粉が飛ぶことはない、と。ただ、「やっぱりああいう女がいいんだよな、男って」と、リアルにショックを受けた私みたいな女もいると思うんです。

ジェーン「単純に、心のどこかで『ああいう姿が女のあるべき姿なのかな?』と思っていて、それをドンズバで指摘されてしまったからでは? 特にキャリアを積んで自己主張も強い女性にとっては、あれが理想の嫁として祭り上げられることで、『あ~、ハッキリ言ってほしかったけど、でも一番ほしくなかった答えがキタ』みたいな感じなんじゃないでしょうか」

 うぉ~、そうだ~。あの女がどこかで憎いのは、自分が仕事でがんばってきたのに、報われないような気がしたからだ~。実家に帰るたびに親や親戚に「結婚しないの?」って聞かれるし、いい年だし、孤独死とかしたくないから結婚したいのに!

ジェーン「自分が本当に結婚したい相手がいるのか、それとも結婚をしておいた方がいいと思っているのか、そのあたりはゆっくり考えたほうがいいと思いますよ。男性に『一生働き続けるのが基本』という圧力のような社会からの期待が存在するように、女性には『結婚して子供を作ってようやく女としてコンプリート』みたいな社会からの期待であり圧力のようなものが存在するのではないでしょうか。特にいま結婚したいわけでもないのに、結婚しなきゃいけないと思いこんでいる女性もいますからね」

 実は、仕事が楽しくて仕方ないし、女友達と遊び回るのもやめられないんですよね。どこかで『独身の楽しさが半減するぐらいなら、結婚しない方がマシと思っている』(9番)フシもあるかもしれないと薄々感じていたかも……。

ジェーン「もしかしたら、未婚のプロ仲間かもね!(笑) どちらにしても、置かれている状況や気持ちなど、自分についての事態を把握することは、すごく大切ですよ。自分にどんな言動のクセがあるのかを自覚するだけでも、まったく違う。もし、そのクセが出てしまっても、後からフォローできますし。今回の本は、読者の方が自分の置かれている状況や自分自身の輪郭をつかむのに役立てたらいいなと思います」

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みんなで読みましょ~!

 そこで、ジェーン・スーさんがオススメするのは、本書を読んだ女友達同士で(なんと、回し読みでもOK!)、飲み屋やファミレスに集まって読書会をすること。本の内容を話すうち、友達が「そういえば、あなたってこういうとこあるよね」と、ずっと言いづらいと思っていたクセを指摘してくれるかもよ? とのこと。

 嫌味ないズバズバっぷりで、爆笑を誘いながらも女のイタ~イところを突いてくる、未婚のプロたちの実体験の数々。この痛気持ちよさ、ぜひともご体感あれ!

(取材・文=次永桃子 / 写真=はま子)

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