2種類の願望「興奮と快感」と「安心と癒し」
実際に寝落ちしてしまった経験があるというAくんは、こう分析していました。「フェラされている時は、男性が1番無防備になっている状態。つまり、自分の体を相手の女性に全て預けている状態。その中で寝てしまうということは、相手に対する信用がないと出来ない行為」だと。つまり私に心から気を許している証拠なんだと言われると、ちょっと嬉しくなりますが、私を納得させたのはもうひとつ、「基本的に、ティンコ勃起時は下半身にかなりの血液が必要となるので、その分、脳に血液がまわらず眠くなるという相応の因果関係がある」という理由でした。
フェラを求める男性にも、その時々の願望がある。それは、「イカせてほしい(興奮と快感)」願望と「別にイカなくてもいいから、愛撫していてほしい(安心と癒し)」願望。最初から「興奮と快感」を求めているのであれば、まず眠気より興奮が勝ってしまう。眠くなってしまうということは「安心と癒し」を求めているということだから、「フェラ寝」は要望を満たしているのではないか、と、Aくんは熱弁を奮います。
Aくんをはじめ複数の男友達から色々な理由を聞いてきましたが、なんにせよ「“フェラ寝”は最高に気持ちいい寝つき」との意見を多数いただいたので、そろそろポジティブ意見を受け入れましょう。そして、なによりも「フェラ寝」をしてしまった本人たちが「せっかく彼女が頑張ってくれているのに寝てしまった……」と自分を責めていたということもわかりました。
部屋を明るくしてやりましょう
「フェラ寝」がネガティブなものではないとはわかっても、「私の欲望置いてきぼりは許せん! 絶対に寝かせたくない! 挿入求む!」とギンギンに昂った状態で悔しい思いはしたくないですよね。となれば、部屋を明るくして行為に臨むのがよさそうです。セックスはしたい、でも疲れている……という状況に、暗い部屋でのセックスだと尚更眠くなるそうです。それはそうですよね。お泊りの場合はとりあえず、夜は一緒にまどろみながら、朝イチのセックス。もしくは、明るい部屋で挑んでみてはいかがでしょう。
これだけ「フェラ寝」をされたことで悩み、相談を繰り返した後の話ですが……私自身、挿入中に寝落ちまでいかなくとも、半寝したことがあります。その時を振り返ってみても、確かに「気持ちよすぎたから(&仕事で疲れてたし)」。という理由でした。
失礼をば。
(大根 蘭)
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