インタビュー

仕事最優先の“工場長”、でも結婚も妊活もする。/アニバーサリープランナー・田中彩子さん【2】

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 “アニバーサリープランナー”として活躍する田中彩子さん、32歳。田中さんが学生時代に設立し、今年で10周年を迎える有限会社Anipla(アニプラ)は、誕生日やプロポーズなど、お客様の特別な「記念日」を演出する事業を展開しています。お会いしてみると、若手ビジネス経営者として一般にイメージされるタイプではなく、「やりたいこと」に突っ走る猪突猛進型の現場主義者。彼女を見ていると、起業って面白そう……とワクワクする気持ちが伝染します。「仕事が大好き、これまで続けてこられたことに感謝」という田中さんですが、この10年間、すべてが順調というわけではありませんでした。

【1】はこちら⇒女32歳、やりたい仕事をやりまくるため、突っ走った10年間

結婚・婦人病、現在は妊活中。バイタリティの源

――田中さん、プライベートの時間って、何してるんですか?

田中 仕事人間な私ですが、実は2年前に結婚しました。

――おお、「恋も仕事も」的な。

田中 学生時代からずっと付き合っていた人です。正直、私は仕事が大好きなので、結婚はまだまだ先がいいなかなと思っていたんです。ただ20代で2回、卵巣腫瘍ができてしまって、2回とも手術しました。卵巣が減ってしまったので、病院の先生に「子供が欲しいんだったら、早く結婚した方がいい」と言われて病気の後押しもあり、結婚することを決めました。心と体のバランスがうまくいかなくて泣いたこともありました。

――結婚式はされたんですか?

田中 結婚式も挙げました。2次会も会場を押さえていたのですが、途中、仕事を優先したくなって、会場にキャンセル料を支払いキャンセルしました。結婚式の準備も1カ月前からはじめました(笑)。

――ご自身でプランニングされたり?

田中 はい、プランニングしました。私の中で、結婚式は新郎新婦の2人から、家族や仲間、友人に愛を誓い感謝する日だと思っています。よく「花嫁が主役だから」と言いますが、私は主役はゲストであるべきだと思っているので、自分にはできるだけお金をかけなかったです。ウェディングドレスは、中古1万円で買って、ウェディングケーキもやめて、持込料がかからないスイカ割にしました(笑)。夏だったのでちょうど良かったです。式や披露宴に来てくれたみんなに感謝出来る方法を試行錯誤しました。

――ケーキカットじゃなくて、スイカカットですか! では、こだわったことは?

田中 一番こだわったのは、引き出物です。1カ月前から、式に来てくれる予定の友達に「何がいいと思う? 自分だったら何がほしいと思う?」ってひとりひとり聞いてまわりました。会話の中で、その友人がリアルに欲しいものを言ってくれるので、それを用意しました。あとは、会社でパーティードレスのレンタルを行っているので、無料でみんなに好きなドレスを着てもらいました。すべてベアトップなのでとっても華やかで楽しんでくれたと思います。

――それは気持ちがこもっていて嬉しいですね。ちなみに、田中さんは彼からのプロポーズはサプライズだったんですか?

田中 付き合いが長いので私がサプライズ好きだということはもちろん彼は知っていて、サプライズしてくれました。プロポーズは、水族館のイルカショーが貸し切りになっていて、会場入るとダンサーがダンスしていて、その中に友達が30~40人くらい混じって、同じシャツ着て踊ってくれていて、そんな中で彼にプロポーズされました。

――かなり驚くサプライズですね。

田中 ちょうどフラッシュモブがYoutubeとかで人気の時期だったんですけど。仕事終わりにデートに行く約束で彼と待ち合わせして、思い出のレストランに行くとデザートプレートに<今からプロポーズします!>ってメッセージが……まさかのプロポーズ宣言に驚きを隠せませんでした。そのあと、タクシーが行く方向で水族館行くのかな~と思って、うっかり「もしかして、水族館で貸し切りにしてフラッシュモブとかじゃないよね? あはは」って……当てちゃって(笑)。お酒も入ってたので、ついつい……ダメですよね。

――職業病ですね。でも言っちゃダメですね。というか、世の中にはそんなサプライズプロポーズしているカップルがいるんですね……知りませんでした。お休みが全然ないと先ほどおっしゃってましたが、今は、お身体の具合はいかがですか?

田中 実は、この間病院に行ったら卵巣腫瘍がまたできていて。まだサイズ的に手術で摘出するほどではないから、様子見なんですが、妊娠を考えるなら今のうちだと医師に言われまして、5月から妊活を始めています。

――う~ん。でも、8月、一日も休みなしなんですよね……。いろいろ同時進行で、本当、泳ぐのを止めたら死ぬマグロみたいですね。その原動力は……?

田中 倒れて手術したことにより、人生なにが起きるかわからない。無限だと思っていた命は有限なのだと痛感しました。また、戦時中、生き抜いてきたおじいちゃんたちに戦争の時の話を聞いたりすると、好きな仕事が出来ているって、どれだけありがたいことなのかって。この時代に生まれたからには、好きなことを一生懸命やるのが使命かな。と思っていますね。豊かな時代に生まれ生かされていることに感謝していることが根本的な原動力になっていると思います。 

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