女性アスリートにクソみたいなアドバイスをするおじさんは夜回り先生だけではなく、2011年にはラサール石井がTwitterで「浅田真央ちゃんは早く彼氏を作るべき。エッチしなきゃミキティやキムヨナには勝てないよ。棒っ切れが滑ってるみたい。女になって表現力を身に付けて欲しい。オリンピックまでにガッツリとことん! これは大事」とクソバイスしたこともあった。さらにその言葉が批判されると「恋愛もsexも人間には欠くべからざる行為だ。そういった日常の発露としてアートやスポーツもあるものだと私は思っている」と、独論を展開。芸術家でもアスリートでもないラサールが、である。
その後の浅田真央の戦績はというと、ISUグランプリファイナルで2012/2013、2013/2014シーズンで2年連続金メダル。世界フィギュアスケート選手権で2013年に銅メダル、2014年には金メダルを獲得した。ちなみに浅田真央の姉である浅田舞が2014年11月に放送された『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に出演した時、「真央は恋愛経験は全くない」と断言していて、ラサールの発言後もスケートしかしてこなかったと明かしていた。これを考えると、ラサールの言葉がいかにクソバイスだったかが分かるというもの。
著名人のみならず、web上でも女性アスリートに対して一般人が「吉田沙保里アニキは絶対彼氏がいたら弱くなる」「カスミンは卓球で頂点とるなら恋愛は避けた方がいい、1つのことにしか集中できなそうだから」「強い女性アスリートは大抵ブス、これはもう理由がわかりますね」「××とかいうビッチの全盛期は一瞬だったし」などという罵詈雑言を並べ立てているのが現実。一体何様なのだろうか。
さて、クソの役にも立たないアドバイスや心配面で女性に進言する夜回り先生やラサールだが、共通点は悪びれないところである。彼らは「良かれと思って」「ほんとうのことを」口にしているつもりなのだ。さらに言えば、幼少期から努力を続ける姿を人前にさらしているアスリートのことを「娘のように思っている」からこそ、そうした余計なお世話が出てくるのだろうが、たとえ実の娘や孫に対してであってもそういうクソバイスはやめておくべきだ。嫌われる以外の効果は生まない。
(ボンゾ)
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