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菅野美穂の「スッピン育児」が理想化されて、金髪の山田優が罵倒されるおかしさ

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菅野美穂

持てちゃうサイズは字が小さいのよね!『美ST 2016年 11 月号』光文社

 まもなく10~12月期の連続ドラマがスタートする。結婚・妊娠・出産を経た菅野美穂(39)の久々の主演ドラマ『砂の塔~知りすぎた隣人』(10月14日スタート、TBS系)がはじまるとあって、こんな記事が朝日新聞系列のメディア「dot.」に掲載されていた。

■菅野美穂、スッピンに抱っこひも…あまりに理想的すぎる堺雅人との「夫婦生活」

 些細な記事だが、喉に小骨が引っかかったような違和感を拭えなかった。

 昨年8月に第1子を出産した菅野が、「子どもが1歳になるまでは仕事をセーブしていた」こと、「産後すぐから夫の堺雅人は大河ドラマ『真田丸』の撮影で多忙だったが、主婦としてしっかり家庭を切り盛りしていた」こと、さらに大河の撮影現場に子連れで訪問した際は「スッピンで肩から抱っこひもを掛けて、フツーの奥さんという感じ」だったことなどをあげて、“飾らない自然体な暮らしぶり”を好印象とする記事内容。

 第一線で活躍する芸能人夫婦にもかかわらず、華美な生活を好まず質素倹約の価値観を持ち、「飛行機はエコノミー、移動は電車、身に付けるものもブランド品には目もくれない」ところが良いらしい。そして「家事や子育てに関しても、なるべく自分たちのできる範囲で分担」しているのも庶民的で、「家政婦やベビーシッターは頼まず、どうしても都合がつかない場合は菅野の母にきてもらう」こともまた褒めポイントらしい。

 もちろんそうした暮らしぶりを選択すること自体は全然悪いことじゃないし、菅野・堺夫妻の好感度が高いのもわかる。彼らを貶めるつもりも全くない。そうではなくて、以前にも記したことがあるけれど、芸能人でも庶民でもそれぞれ様々な生活を選んでいいはずなのに、彼らが「これが正解!」とばかりに理想化されていることに違和感を覚えるのだ。

 この記事は、「お母さんはスッピンが好ましい」「ブランド品やビジネスクラス、高級外車は悪印象」「家政婦やベビーシッターに頼るべきではない」という価値観をわかりやすく提示している。そしてこの記事に限らず、タレントの<好感度>および<炎上>を扱う記事は、他人を監視して一方的に断罪したり逆に称賛して理想化したりする風潮を思いきり肯定するどころか、促進していることになる。

 もちろん、もともと菅野美穂という女優には嫌味なところや傲慢さがなく、好意的に受け入れられてきたという素地がある。しかしもし菅野美穂が派手な洋服やメイクを好むタイプの女性だったら、「お母さんらしくない!」として批判されただろう。きっと、山田優が髪を金髪に染めたときのように。家政婦やベビーシッターを活用してのドラマ復帰だったら、「育児放棄!」「赤ちゃんまだ一歳なのに」と口汚く罵られたかもしれない。神田うのや、高島彩のように。

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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持てちゃうサイズ美ST(ビスト) 2016年 11 月号 雑誌: 美ST(ビスト) 増刊