「文春」では、交際中は「(渋谷氏と)一緒にいるだけで輝ける。人生の選択に間違いなんかはない」と言っていた中山が、破局後、周囲のスタッフに「なんかあの人(渋谷)だけ、ずるくない?」と漏らしているのだと伝えていた。もしその発言が事実だとしたら、46歳にしてあまりに幼稚な思考といえるだろう。家族との決別、何より成長過程にある息子と離ればなれになるという決断は大きなものだが、恋人の対応次第でどうにでも変わってしまうような選択だったのだろうか。
フランスでは夫婦が離婚しても共に親権を持ち、たとえば平日は母、休日は父といったルールを決めたうえで父母どちらも子供の育児をおこなうことが推奨されている。しかし、辻の週刊誌連載(ムスコ飯。「女性自身」光文社)を見る限り、どうも中山と元家族は断絶状態にあるようだ。離婚に際して、息子と定期的に面会するよう取り決めをしておかなかったのだろうか。辻も日本での仕事があり、しばしば息子をパリの友人家族に預けて訪日しているが、もし中山がパリに暮らしていれば、彼女がその期間の息子の生活を世話しても良いはずだ。雨宮塔子は今、日本でキャスターの仕事を再開したが、パリでの生活を望む子供たちの面倒は元夫とその妻が見ている。
恋の熱が冷め、ひとりになった中山。今こそ自分を見つめ直し、ひとりの責任ある親として、元家族に歩み寄るべき時なのではないだろうか。今さら元夫および息子と共に暮らす家族生活は決して取り戻せないが、恋に破れた今、中山が本当に「あいたい」のは誰なのか……。
(エリザベス松本)
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