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宇多田ヒカルが言及した「東京の子育て環境」と、「子育てしやすい環境づくり」の誤解

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宇多田ヒカル

宇多田ヒカル『Fantôme』Universal Music

 8年半ぶりのニューアルバム『Fantôme』をリリースした宇多田ヒカル(33)が、10月5日と20日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)に登場した。いずれも同番組メインキャスターの村尾信尚(61)との対談で、9月にスタジオで収録したもの。後編となる20日の回では、ロンドンと日本を子育ての側面で比較するくだりが放送され、反響を呼んでいる。

 現在はイギリス・ロンドンを拠点に音楽制作をしている宇多田。2010年から音楽活動を休止し、2015年に長男を出産。そんな彼女に、村尾は「お子さんができて世界観、人生観変わりましたか」と問いかけた。宇多田は「変わりましたよね」と即答。それはスピリチュアルな意味ではなく、「生活が変わったことが大きい」と根拠を説明する。

「早起きして規則正しい生活をするなんてミュージシャンだけやってたらまずなかった。日常っていうものが、まず生まれたというか、始まったという気がします。今はちょっと落ち着いてきているからそう言えますけど。それまでは(自分は)そこそこなんでも出来るという変な自信があったけど、出産で一度ズドーンと突き落とされて何もわからない助けて、という状況になったことが良かった」

「(家庭では)ただの母親になれる。その代わり、ぎゅっとこの一時間半があるからここで曲のアレンジをやるとか時間の使い方が上手になりました。それまでなんてダラダラ過ごしていたんだろうと。過去の無駄にした時間を貯金しておけたらよかったのにって思います」

 この対談前半で宇多田は、活動休止の理由であった「人間活動」について、「いろんな人と普通な状況で接したかった。ただ人として人と人の中に居るという状況に恋焦がれて。日本にいたら何をしてもどこにいてもすごく特別扱いされてしまう、それは恵まれたことでもあるけれど、社会の中に入れない、バリアみたいなものがあってはねかえされちゃう感じだった」と当時の状況を振り返った。そう考えると、「歌姫・宇多田ヒカル」である必要が一切ない、「ただの母親」としてしか扱われない親子関係は、身の置き場所を探していた彼女にとって最適な関係性なのかもしれない。

 続いて村尾は「ロンドンの子育てはやりやすいですか」と質問した。宇多田は「日本で子育てをしたことがないので私の認識が間違っている可能性もあるんですけど」と前置きしたうえで、実際に東京で生活して子供を育てている友人の話を聞く限りでは、「東京ってなんて子育てしにくそうな街なんだろうってびっくりします」と話す。彼女が伝え聞いたところでは、「外で赤ちゃんが泣いていたらすごく嫌な顔されるとか」「ベビーカー持って外に行って乗り物ですとかに乗るとまわりがまったく協力してくれないうえになんだよこんな時間にみたいな視線を投げかけられたり」「実際何か嫌なこと言われたりやられたりという体験談をよく聞く」。

 他方、ロンドンでは「とにかくお母さんと赤ちゃんがそこらじゅうにいる」のが良いのだという。日本でもそこらじゅうにいるではないか、と思うかもしれないが、宇多田のいう「そこらじゅう」は、赤ちゃん用のエリア……たとえば公園やファミリー層向けのスポット以外のすべての場所を含めている。「授乳するにしてもレストランで全然するんですよ、くだけたカフェとかじゃなくそこそこちゃんとしたレストランでも嫌な顔されずに授乳できる」のだそうだ。

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ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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