発売中の「女性自身」(光文社)が、TOKIO山口達也(44)の離婚後の私生活を報じている。8月に元モデルの妻A子さん(39)と離婚を発表し、マスコミ記者会見を開いた山口。8歳と6歳の息子は元妻と暮らすが、山口は今後「子供に関わるすべてのお金」を負担する約束をしたと話し、親子の面会についても「徒歩5分の距離に住んでいる。子供には365日、24時間会えます」と明言した。
その言葉通り、山口は元妻たちの住む新築一戸建てから徒歩数分のところにある単身者用マンションで生活していると、同誌は伝えた。「いちばん広い部屋でも1DK/いちばん高い部屋でも家賃は月19万円ほど」で「とても芸能人が住むようなマンションじゃない」という。一方、山口は家族のために地下1階地上2階の鉄筋コンクリート造りの家を建て、その新居でA子さんは会社を設立し、ハワイアンジュエリーの販売を始めているそうだ。ゆくゆくはプライベートなネイルサロンにする予定もあるらしい。
どうやら「円満離婚」は口先だけでなく、事実だったようだ。となると、「円満」ならば離婚する必要はないのでは……仮面夫婦でも子供のために我慢すれば……といった嘆きの声が外野から噴出しがちな日本社会。しかし、お互いに罵り合って二度と顔も見たくないほど憎みあうまで鬱憤を溜め込んでからの爆発離婚よりも、こうした関係を継続できる離婚のほうが、結果的に子供にとっても、夫婦双方にとっても害がない。
離婚時、「私が未熟で自分本位で幼稚だった」「自分のペースでいたので彼女が疲れてしまった」「妻に甘えていた。自分がだらしなかった」等と説明し、後追い報道で酒癖と女グセの悪さも暴かれた山口だったが、乱れた生活ぶりは今回の「自身」記事からは伝わってこない。ただ、アルコール依存症の治療にも定評があるというクリニック、おそらく心療内科と思われる場所に「心身ともに少し弱ってしまったので、その治療のために通っている」(ジャニーズ事務所)ことが明らかにされている。円満離婚といえども、それは3年間にわたって繰り返し慎重に議論した結果であり、疲弊しないわけではない。
山口のケースは、夫側が高収入の芸能人で妻側が育児に専念する主婦だったため、離婚しても子の養育や生活にかかる費用を山口が負担することで合意したのだろう。日本では一般的に、離婚で妻が子の養育者となることが多いが、妻がそれまで専業主婦であったり賃金の低い仕事についていたりしても、夫からの養育費の相場は(あくまでも“養育費”であるため)母子が生活するには足りず、しかも支払いを継続する元配偶者は全体の2割程度しかいない。それだけに、山口の献身は際立つ。離婚会見で山口は「彼女は専業主婦ということなので、もちろん蓄えもありません。これからのことは、たくさん決めていかなくてはならいことがありますので、子供と住む住居であったり、生活すること、これからも援助を続けていきます」と発言したが、その言葉の通り、元妻らの住まいを提供。マスコミの質問にすべて答え、丁寧な見送りまでした記者会見は「探られたくない裏があるのでは?」と胡散臭がられたが、少なくとも有限実行の離婚後処理をしている山口、そうそう真似できるものではない。好感度を裏切らない男である。