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女装・TOKIO松岡の半端ない仕事人ぶり!『家政夫のミタゾノ』は痛快か胸糞か

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『家政夫のミタゾノ』公式HPより

『家政夫のミタゾノ』公式HPより

 毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系で放送中の秋ドラマ、TOKIO松岡昌宏(39)が主演を務める『家政夫のミタゾノ』。180cm超えの全編女装・松岡さんは怪演だし、一話完結の気楽なコメディ、かつ水戸黄門的勧善懲悪、謎を解き明かすサスペンス要素もありで、もう少し話題になってもいいと思うのですが……視聴率的には可もなく不可もなく、無難なところです。放送時間も深く、疲れ切って何も考えたくない週末のひとり時間にはもってこいなんですけどね~。というわけで見どころをレビューしてみましょう。

 “家政婦”ドラマといえば、何といっても同局系で長く放送された『家政婦は見た!』。ドア越しに事件を目撃した時の「あらやだ」でお馴染み、市原悦子(80)主演作品でございます。最近では米倉涼子ver.も放送され、テレ朝の大事なコンテンツのひとつ。そして2011年には、大胆にもタイトルをパロッた松嶋菜々子(42)主演『家政婦のミタ』(日本テレビ系)が大ヒット! 最終回の平均視聴率が今のテレビ界では奇跡に近い40・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したことは驚嘆の一言でした。そんな『ミタ』をさらにパロディ化したような『ミタゾノ』は、家政婦モノの主権を我が手に取り戻すべくテレ朝が放った一撃といえるでしょう。脚本は『半沢直樹』や『下町ロケット』(共にTBS系)を手掛けた八津弘幸さん。10月21日の初回放送では、平均視聴率8.2%。金曜ナイトドラマ枠では無難、というかドラマ冬の時代にしては好スタートを切ったのではないでしょうか。

5分で家族崩壊完了

 三田園薫(松岡昌宏)は、「むすび家政婦紹介所」の家政夫。家事全般を完璧にこなす凄腕で、無口・無表情で謎めいたところが松嶋菜々子の「ミタさん」を踏襲しています。なぜ女装をしているのかはまだ不明。ミタゾノさんが所属する家政婦紹介所の所長、結頼子(余貴美子)が全て事情を知っている雰囲気です。見れば見るほどココリコ・田中にしか見えないものの、「あなた男でしょ?」と突っ込む無粋者は登場しないので、とりあえず松岡さんは男でも女でもない「デカい一流仕事人」というテイで見進められます。

 第一話では、現職都知事一家の豪邸に派遣され、家庭崩壊からの再生をミタゾノさんが手助けするストーリーでした。家族の秘密(裏金不正、万引き、裏口入学、脅迫文)を次々と押さえ、的確に追い詰めていくミタゾノさんは、全部の材料が揃ったところで、畳み掛けるように悪行の証拠を提示。放送時間にしておよそ5分間で完璧な家庭崩壊をしたうえで、一家がまた一歩ずつ歩み寄って、ひとつになってゆく……というヒューマンテイストでした。

 ついでに、シミ抜き、料理法、洗濯法、お風呂のカビ取り法といった実用的な家事の裏技もご紹介。が、ドラマのストーリーに入り込んでいるのに、唐突なカメラ目線で家事テクを紹介するミタゾノさんは何だか違和感……。最後にサラっとおさらいするか、気になる方はwebで!的にしたらいいのに。古畑任三郎だったら、視聴者にいきなり話しかけてくるシーンもアリですが。

 基本的には、一話完結ドラマだと思われます。毎週、根深い問題を抱えている家庭を徹底的に崩壊をしてから、再生に導くミタゾノさんを、今クールは見届けていきたいと思います。ちなみに感謝の言葉を頂戴したミタゾノさんの返事は、「恐れ入ります」ではなく、「痛み入ります」。これが個人的にはツボです。恐らく毎週1回は出てくるワードじゃないかと。『家政婦のミタ』の「承知しました」に続き、流行らせたいんじゃないでしょうか。流行んないか。

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