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サークルクラッシャー列伝 その4~童貞狩り、ネトゲ、過去のトラウマ

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童貞ばかりの工学部で男遊びは楽勝?

同一のコミュニティで複数の色恋沙汰を起こし、人間関係を崩壊させる「サークルクラッシャー」。前回は、自己肯定感が低いがゆえに、“常に誰かから愛されている状態”を求める「承認欲求型」を紹介した。今回も引き続いて、著者が取材した実在する彼女たちのエピソードを紹介していく。次に紹介するパターンは、「狩猟型」とも呼べるサークルクラッシャーだ。

「彼氏がいたときに、浮気しなかったことはない」と語るのは、関西の女子大生・Aさん。極度の寂しがり屋で、彼氏がいない時間が耐えられないため、その時間を埋める男を常にキープしていた。そんな状態に対し、「私はモテる」という他人への優越感を抱くこともあった。

Aさんが進学したのは工学部。女性比率は極端に低く、キャンパスには男ばかりがウロウロしている。しかも、「工学部は、女性経験が少ない男が多い。ほとんど童貞」(Aさん)という。入学当初から同級生と交際を始めたが、「遊ぶならこの環境は、めっちゃ楽勝だと思った」。

交際していた彼氏は、周囲との関係を気にする性格で、仲良しグループ内でAさんと付き合っていることを大っぴらにしたがらなかった。この状況は、Aさんにとっても願ったり叶ったりである。立て続けに5人と肉体関係を持ち、彼氏と会えない時の暇つぶし、または授業ノートやレポートの写しを頼む要員として、女性経験が乏しい理系の男たちを手玉に取り始めた。ちなみに肉体関係を持った5人以外にも、Aさんに尽くす男たちは複数存在していた。

「アッシー君みたいなもの?」と聞いた筆者に、「そうそう。それです!」と明るい声で即答したAさんは、若いわりに古い言葉を知っているのか、それとも話を合わすコミュニケーション能力に長けているのか。いずれにしても男を小間使いのように使い倒し、なおかつ複数の男との関係が周囲や彼氏にバレることもなく、華の女子大生ライフを謳歌していたという。

そんな“完全犯罪”が崩れたのは、意外な出来事がきっかけだった。Aさんと彼氏が付き合っていることを知らないグループの女性が彼氏にモーションをかけ、それをAさんが「私の男に手を出すな」と咎めたのである。その言動が原因でAさんと彼氏との交際がおおっぴらになると、いたるところでほころびが生まれ、Aさんの所業は白日の下に晒されてしまった。

「自分が遊ぶのはいいけど、彼氏が遊ぶのは許せない」というAさんの理屈は筆者にはよく理解できないが、結局はAさんを止められるのは、Aさんしかいなかったということになる。Aさんによる自滅がなければ、Aさんの“狩猟”はさらに拡大していた可能性すらあるのだ。

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宮崎智之

東京都出身、1982年3月生まれ。フリーライター。連載「『ロス婚』漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?」、連載「あなたを悩ます『めんどい人々』解析ファイル」(以上、ダイヤモンド・オンライン)、「東大卒の女子(28歳)が承認欲求を満たすために、ライブチャットで服を脱ぐまで」(Yahoo個人)など、男女の生態を暴く記事を得意としている。書籍の編集、構成も多数あり。

twitter:@miyazakid

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