ただ、放送でうのは、スタッフを怒鳴りつけていたのは“審査員に怒っていたから”であると説明し、もしアンナに怒っていたのであれば直接伝えているはずだと主張したが、これには疑問が残る。竹を割ったようなサバサバした性格であるかのような発言にも見受けられるが、審査員に怒っていたのにスタッフを怒鳴りつけているのであるから「えっ、いま、怒っていたら直接伝えるって言ってなかったっけ……」である。まぁ当時はアンナに立腹していた可能性もあるだろう。だがそれを『忘れた』ことにしたうのは、アンナよりも一枚上手感が漂った。
というかそもそも、恐ろしく注目度の低いこの“和解”をほぼリアルタイムor放送直後に各スポーツ紙が足並み揃えて報じたのは、どう見ても不自然である。うのかアンナいずれかの、もしくは両方の意向が働いていたのではないかという勘ぐりも生まれて当然だ。『ノンストップ!』(フジテレビ系)のレギュラーを9月に降板したUNOか、それとも、実父・梅宮辰夫(78)が十二指腸がんを患い7月に手術していたことを報じた「週刊新潮」(新潮社)の発売日前日に記者会見を行い、スクープ潰しと自身のメディア露出を図ったアンナか……? ただし、冷静に考えて、UNOは実業家として十分な成功を収めていること、アンナよりはメディア露出が続いていること、また降板が娘のお受験のためだという週刊誌報道が真実だとすれば、とくにいま、このネタでテレビ出演する理由もメリットもない。この和解はアンナが自身の話題作りのためにUNOを担ぎ出した可能性が高そうだ。もしくは本当はアンナのわだかまりではなく実際に2人に確執があり、アンナが今後芸能活動をしていくうえでそれを解決させておくことが必要だと感じたのか……。かつて連日のようにワイドショーを賑わせた2人だからこそ、今さらあらゆる視聴者にとってどうでもいい話であるとわかっていながら、この和解騒動の本当の意味や目的をつい考えてしまうのであった。
(ブログウォッチャー京子)