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修学旅行中にデリヘル利用した小学校教諭を懲戒免職 背景にある“官製ブラック企業”問題

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Photo by Shelby Steward from Flickr

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修学旅行の引率中に宿泊先のホテルにデリヘルを呼んだ徳島県の小学校の男性教諭が懲戒免職になりました。同意のない性行為をされたサービス提供者の女性が被害届を出し、男性教諭は事情聴取のために警察署へ。早朝、姿が見えない男性教諭の携帯電話に校長が連絡したことで、問題が発覚したようです。

弁護士ドットコムNEWSによれば、徳島県教育委員会は、男性の行動が4つの処罰規定に抵触すると判断しました。

1.勤務時間中の職場離脱
2.欠勤状態
3.修学旅行の引率中の不適切行動
4.同意のない性行為

同意のない性行為を強要したことは、厳しく罰せられるべき行為です。しかも、児童たちに社会規範を自ら示すべき立場にある教師という職業に就く人が、そのような犯罪行為を行った点について擁護できる点は一切ありません。

一方で、この男性が教員ではなく、一般企業に勤めている会社員であれば勤務時間外に、出張先のホテルでデリヘルを呼ぶこと自体には何ら問題にはならなかったはずです。今回の事件の問題点はもちろん「性行為を強要した」点にあるのですが、単純に「修学旅行中の教員がデリヘルなんてけしからん」という点で断罪するのではなく、現在の教員をめぐる処遇の問題についても議論を深めるきっかけとすべきではないかと思います。

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古谷有希子

ジョージメイソン大学社会学研究科 博士課程。東京大学社会科学研究所 客員研究員。大学院修了後、ビジネスコーチとして日本でマネジメントコンサルティングに従事したのち、渡米。公共政策大学院、シンクタンクでのインターンなどを経て、現在は日本・アメリカで高校生・若者の就職問題の研究に従事する傍ら、NPOへのアドバイザリーも行う。社会政策、教育政策、教育のグローバリゼーションを専門とする。

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