コンペに参加するのがデカダンスとファルコンの二組のみということで、ワイドショーにて徹底討論企画が組まれる。決してファルコンと対立せず、ひたすらに媚びまくろうとするデカダンスだが、番組司会者は、週刊誌を持ち出して「ファルコンのことなんか知らない」と答えていたことを突っ込む。また司会者の「都知事選についてはどう考える?」と問いに対して辰屋が「正しい人に当選してもらいたい」とフワっとした答えを返すと「正しいことって何?」と突っ込まれるのに、ファルコンメンバーが「弱い人の味方になってくれる人が当選して欲しい」と同じくフワっとした返答をしても、「なるほどねえ」と司会者が納得するなど、番組はとにかくファルコン有利に話が持っていかれる。
とどめになったのが、ファルコンメンバーが唐突に取り出した、放送翌日に発売予定の雑誌に書かれている辰屋の女性スキャンダル記事だ。見出しは「美女と密会後、ホテルへ!?」。実は辰屋、以前『嗚呼!バラ色の珍生!!』をパロったかのような番組「感動再会・遭わせまSHOW」に出演し、初恋の相手と再会。収録後に二人きりでバーに行っていたのだ。メンバーにそのことが発覚した際には、「雑誌側から連絡がないから大丈夫だろう」と油断していたのだが(スキャンダル掲載の際は、事前に所属事務所に連絡が行くようになっている)、ばっちり撮られていたのである。そう、察しのいい読者は既にお気づきのように、この企画は神堂栄一とファルコンの罠だったのだ。あえて「ファルコンなんて知らない」という発言が載っている週刊誌を発売させて、デカダンスの弱点を用意する。辰屋のスキャンダルも出版社側に連絡しないように口止めしていたのだろう。この討論企画はデカダンスを徹底的に潰すためだけに用意されていたのである。
「何もしてない」とひたすら弁解する辰屋だが「何もしていない証拠は?」と悪魔の証明を求められるだけでなく、相手の女性が人妻だったことが発覚し、「知らなかったからといって不倫していいのか」とファルコンメンバーに責められる辰屋。
そのとき! 沈黙を保っていたデカダンス・D(バカキャラ)が突如「辰屋くんはなにもしてない」と言い出す。慌てて「なにも言うな!」と制止する辰屋。だがDは語り出す。