空気を読むことを知らない神経科医
2人目はパーティでも超強烈だったアラフォー男性の「神経科医○○○○」。あ、この空欄には彼のフルネームが入ります。そう、出会ってからずっと「俺、神経科医の○○○○だから」「神経科医の○○○○覚えておいてね」「覚えてる? 神経科医の○○○○だよ!」とアピールされすぎて、すっかり職業とフルネームをセットで覚えてしまいました。
「来週末ご飯行きませんか?」ってLINEが来た時は「ネタになるかも」が半分、「酔ってただけで実はまともかも」が半分、そして「この人、新宿で美味しいフレンチあるから今度行こうって言ってた!」という記憶が後押しして即OKしました。とはいえ、集合場所に指定されたのは渋谷。まぁ、最初からフレンチにありつこうなんて欲張りすぎたな……と気持ちを落ち着かせて待っていたのですが「ちょっと仕事で呼び出しがあったから少し遅れます。先入っておいて!」との連絡が。指定されたお店は、ほどほどに落ち着いているダイニングでメニューもかなりそそられるものばかり。前日のわざとらしい和風装飾の個室居酒屋とは大違いでございます。
30分ほど遅れて彼が到着。メニュー選びもスマートかつこちらの意見も聞いてくれるし、何ら問題ないんですけど……ないんですけど……会話にモヤっとポイントが多すぎる!「このお店初めて来た? 初めてだよね? いいよね、落ち着くよね」とゴリ押ししてきたかと思いきや、隣で20代らしきグループが合コンしているとわかると「まぁ、最近は来ないけどね、若い時はね。若い時は来てたんだよ。最近は来ないけど」などなど、とにかく言葉が過剰すぎる。
「他に医者の知り合いいる?」と聞かれて「東京にはいませんよ」と答えると、「あ、そう?○○○○だけ?」と返ってきて吹き出しそうでした。前回は酔っ払っててあんなに自分のフルネームを連呼しているのかと思ったら、素でした! いや、もう覚えたから! この話、友達にも話しすぎて私の周りの人もあなたのフルネーム覚えてるくらいだから!
そのまま会話が進み、どんどんモヤモヤポイントが増えてきました。この人、会話の端々にネガティブコメントを入れてくるんですよ。例えば「俺は神経科だけど、他にも専門はいろいろあって、美容外科だけはちょっと違うんだよね。あれはお金儲け」とか、元彼が年下の美容師だったって話したら「子供で困ったでしょ? 美容師ってお金ないんじゃない?」とか……!!
自分を上げようとしてるのか何なのか、全部コメントの最後に「俺は違うけど」感を醸し出すのがこれまた腹たつ! まぁ受け流せばいいんですけど、カチンときて全部反論しましたよね。「年下でも大人でしたし、会話も噛み合っていて面白かったですから」そうなんだよ~!! 会話会話!! 会話の噛み合わないあなたよりはよっぽど良かったですよ!!