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いよいよマンボート進水式! しかし、場所決めで思わぬトラブル勃発…

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川は誰のもの?

突然ですが、みなさんは、近所の河原でボート遊びをしたことがありますか?
公園の池、湖ならあるけれど、その辺の河原では無いのでは。
そもそも川で勝手にボートを浮かべたり泳いだりしてもいいのでしょうか?
わたしも自分がまんこのボートを作り、完成したそれを浮かべてお披露目する場所探しに悩むまでは、考えたこともありませんでした。
今回は、遂に完成したマンボートのお披露目会のお話の前に、そこで気付かされた大事なことを真面目に語りたいと思います。

CAMPFIREでも「3Dマンボートで海を渡りたい!」と公言してきた手前、本当なら大海原で進水すべきですが、わたしは泳げないチキンハート。まんこがチン没したら大変です。
沖に流され、自衛隊に救助してもらうハメになったら……自衛隊のヘリがまんこを必死で捜索している図を想像するとちょっと笑ってしまいますが、国民のケツ税をそんな無駄なことに使っては申し訳ありません。

 mankohakken1023

海ではなく、波の静かな湖畔も考えましたが、
パトロンの皆様の交通の便の良いところにしたい。
わたしの自宅前は、たまたま、多摩川という大きな川が流れています。
最寄駅は急行も止まり、交通至便。
駅のホームから多摩川を見下ろすと、BBQや釣りをたのしむ人たちもいます。
川の流れもゆるやかで、ボートを浮かべるにはもってこい!
チン没しても、川底も浅いから死にはしないでしょう。
駅のホームから水たまりでできたような、いかにもボートを漕ぎやすそうな池も見えます。
ここなら「多まん川」とまんこにかけられ最高です!
よし、ここに決めた!
喜び勇んで仲間に報告したところ、

「川って個人が勝手に入ったら怒られるんじゃね?」

と言われて心のビラが止まりました。
そういえば、うちの前でボート遊びしてる人を見たことがありません。
あとでどこかから苦情を言われたら、せっかくのイベントにケチがつきます。
日陰者だったまんこを日の光に堂々とさらしたいのが目的ではじめた活動です。
ここは正々堂々と許可を得て開催したい。
ただ、一体どこに許可を得ればいいのでしょう??

……そもそも川って誰のもの? 

もしも川の所有者がいるとして、
そこに許可を得ようと連絡をとり、「まんこ」とわかった途端に「ダメ!」と意地悪く言われたら凹みます。わたしは今までそれで嫌な思いを沢山してきました。
調べる前から憂鬱で、時間だけがどんどん流れてゆきました。
ある人が「上流のI川で毎年イカダレースやってるから、あそこなら大丈夫じゃないの?」
と教えてくれて、ようやく確認する意欲がわきました。
とりあえずイカダレース開催に関わっているK市に聞けば管轄を教えてくれるかな?とおそるおそるK市役所に連絡してみたところ、
あっさりこう言われました。

 k1023

わたし「えっ。じゃあ、ボートで遊んでも、誰にも怒られないってことですか!?」

K市担当職員「はい、エンジンがついていたら川の生態を脅かす問題がありますが、小さいボートなら、まぁ大丈夫でしょう。溺れたりしたら自己責任ということで……」

わたしは心底ホッとしましたが、確認もせずにダメだと思いこんでいた自分にショックでした。
思いこみとは恐ろしいです。

しかし、
「自治体などが管理している場合はその管理先によるので、一応、その管轄にも聞いてみてください」
というK市職員の教えに従い、国土交通省のD出張所に連絡をとったところ、
そこからのやりとりが実にやっかいだったのです。
全部書くと長くなるので、流れを要訳します。


国土交通省D出張所に電話。
「たぶん大丈夫だけど、一応、河川の使用許諾書にサインがほしい」
というので、その書類を送るようお願いする。


何日経っても書類届かず。再度請求。


まだ届かないので切れ気味にD出張所に電話。
案の定忘れられていたようで、慌てて書類PDFを添付したメールが届く。
またその際、「川の生態を荒らさないことをT漁業組合にも確認とってほしい」
と言われる。


T漁業組合に電話。全然つながらず。


仕方なくD出張所に問い合せる。
D出張所「ま、一応確認した方がいいよっていう話で、連絡したけどつながらなかったと言えば大丈夫では?」
と、のんきに言われて椅子からズリ落ちそうになる。
しかし、わたしが目当てにしていた川原内の池のようなところはF公園の敷地内らしく、一応F公園管理所にも確認してくれと言われる。


F公園管理所に連絡。
「うちは別にいいけど管轄の警察にも一応確認とって」
と言われる。
わたしが、K市の公務員から『川は基本的に国民が自由に使える』と聞いたのになんで警察に言わないといけないのですか?と尋ねると、
F公園管理所、急に口ごもり
「……えーと、たしかに罰則とかはないんですけど、釣りをしている人がボートを見てうちに苦情がきたら、立場上『ダメ』と言わざるを得ないんです。
だから警察にも確認とって安全にやってますってことをですね……。
あの~、やっぱりボート遊びをやっても構いませんけど、うちとしては、『やらないでほしい』というのが本音です」
と言い換えられる。


だんだんわからなくなってきて、もう一度K市役所に川の使用は国民の自由なはずであることを確認するために電話。


するとK市担当職員、「わたしが言ったとは言わないでくださいね」と前置きされ、
「その管轄からかなり離れた、どこも管理していなそうなところでやれば大丈夫ですよ。どこかに許可を得ない方が返っていいかもしれませんね」

 taraimawashi1023

……つまり、全てをまとめると、
「一応あそこにも確認を」というたらい回しばかりで、
わたしが川に入ってしても激オコぷんぷんする機関は存在しないのは間違いないのです。
それよりも、「住民から苦情が来たら困るからウチんとこではやらないでほしい」という責任逃れに尽きるのでした。

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ろくでなし子

漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)

ろくでなし子ホームページ

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