それにしても長野がもう44歳だということには、驚いた。まったく芸能人は若く見えるものだ。2014年に『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演した際には、長野は結婚について、そして恋人に求めることについて次のように語っていた。「俺は自分でも(料理を)出来るし、(結婚相手は)あと最低限出来ればいい。そこにものすごく美味しくっていうものは、まあそれに超したことはないけど、求めない。何かやってくれるって気持ちが一番嬉しいじゃないですか? だから食べ歩きにも行くし、連れても行くだろうし」「でも、(料理の)腕は求めないけど食に興味がある人は絶対」「こんなもんでいいじゃん、じゃなくて。何か美味しいもの食べようよっていうモチベーションは欲しいですよね」などなど。なるほど、ポイントはやはり<食>だったようだ。
かつてはまことしやかに囁かれていた「1グループに既婚者は1人」という暗黙ルールが崩壊し、「ひょっとして次は自分の推しメンが…」とドキドキが止まらず、困惑しているジャニーズファンもいるかもしれない。V6では森田剛や坂本昌之、他グループでは嵐の松本潤などが結婚近しと目されている。SMAPも解散で結婚の決断をするメンバーがいる可能性はある。ただ、アイドルゆえの葛藤を抱えているからこそ、ファンに真っ先に報告するという手法をとった長野は、やはりV6。31歳で結婚した井ノ原快彦も、「なんとしても、ファンのみんなに……最初に伝えたかった」と泣きながらコンサート会場で結婚を発表していたが、このときメンバー全員一致で「ファンの前で報告するのが一番だ」「ファンを一番大切に」と話がまとまっていたらしい。同時にファンクラブ会員への手書きレターも郵送していた。「ファンのみんながどんな反応するかすっごい怖かった」と言いつつ、もちろんショックを受けるファンもいたが、おおむね拍手で祝福されたことで、結婚報告の手法としてこれがベストだと確信を深めたのかもしれない。結婚しても、ファンを大事にする気持ちに変わりはないということだ。
(エリザベス松本)
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