タモリが明かした『いいとも』終了の理由
タモさんが番組終了を発表しても、まだ信じられない鶴瓶さんは「ホンマかいな!?」とタモさんに詰め寄り、中居くんに「お前、知ってたか?」と問い詰めていた。中居くんもこの時に初めて聞かされたようで、「ちょちょちょっ、ちゃんと話して」と動揺しきりだった。
出演者も観覧者も視聴者も放心状態の中、タモさんだけが一人冷静に「3月いっぱいで『いいとも!』終わるんですよ」と、再度悲しいお知らせをしたのだった。そして、『いいとも!』に対する想いを静かに語り出した。
「でもねぇ、あの、オレ30(歳)からこの世界入ったじゃない? それでスルスルスル~っと、横すべりして入ってて、30から6年後にこの番組(『いいとも!』)やったんですよ」
「『いいとも!』で初めて芸能人として何とか格好がついたんで、(番組始まって)32年フジテレビがず~っと守ってくれてたんだよ。ほんとにこれは感謝してもしきれない……」
タモさんは、いつものイタズラ好きな少年みたいな感じではなく、真剣な表情で『いいとも!』とフジテレビに感謝の念を述べたのだった。中居くんは番組終了の話がまだまだ信じ切れず、「あの~、(終わるのは)正式なことですか?」と、タモさんに確認してみるものの、やはりタモさんの答えは変わらず「正式なことです」なのであった。
タモさんはスタジオにいる出演者に対しても「大変お世話になりまして」と話し、「それから国民のみなさまにもね、ほんと、どっち向いてもオレは感謝です。ありがとうございます」と丁寧に感謝の気持ちを語っていた。
番組が放送終了時間に近づいてきた時、鶴瓶さんが「オレ、(『いいとも!』終了の話を)噂で聞いたから、ちゃんと聞きに行きたいと思って、今日はね(スタジオに来たんだ)」と、話すと、鶴瓶さんのやや強引な尋ね方がおかしかったようで、スタジオの空気が少し和んで笑い声が聞こえてきた。
そして、タモさんは寂しがる出演者や視聴者に対して「(終わる)と言っても、あと、半年ありますからね!」と、なだめるように言葉をかけていた。すると、なぜか鶴瓶さんが指揮をとり始め、火曜日レギュラーのさまぁ~ず・大竹とバナナマンたちを指差し「新規入れ替えてやなぁ、お前らと誰かを違うように替えるわ~、オレ~」と、あと半年で番組が終わってしまうというのに勝手にレギュラー替えしようというわけの分からないことを言い出していた。
大竹&バナナマンはキョトンである。中居くんも呆れて「どういうことだそれ……」と冷めたツッコミをしていた。そして、「(終わるまでの)半年の間に、夏休みとか自分のプライベートなことで休むのやめて下さいね!」と、休み癖のある鶴瓶さんに釘を刺していた。「(『いいとも!年末特番』の)特大号のモノマネもやって下さいね!」と、特大号恒例の出し物であるモノマネを催促される始末だった。
そんな、鶴瓶&中居コンビのドタバタ漫才が笑いを誘い、神妙な顔をしていたタモさんにも笑みがこぼれていた。放送終了間際にも、タモさんは「ほんとにありがとうございました」と、改めて感謝しながら「それでは、また明日も見てくれるかなっ?」といういつもの元気な掛け声で終わったのだった。
まさか、『いいとも!』のレビューを泣きながら書くことになるとは思わなかった。リアルタイムで今回の放送を見た時には、『いいとも!』が終わるなんて信じられず、衝撃が強過ぎて心臓がバクバクしてしまった。録画したものを速攻で見ながら、タモさんが感謝の気持ちを話し出すところで涙が出てきてしまった。悲しいのと、寂しいのと、タモさんの素晴らしさと……。
あと半年、私は大事に大切に『笑っていいとも!』を見ることを決意した次第である。タモリさん! 最終回までしっかり拝見させていただきます!
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!
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