連載

AV女優・D子 両親の蒸発に病歴、妹の扶養…複雑な環境ながらも「今が楽しい」

【この記事のキーワード】
3434661531_991ce5c760

photo by jenniferleephoto from flickr

 あるときは高級ホステス、またあるときは潜入取材ライター……好奇心の赴くままに動いてきた20代女子・アスモデウス蜜柑が、「短期集中連載・彼女がAV女優になったワケ」をお届けします!

援助交際、OL、ソープ嬢…からのAV女優

 現在もAV女優としてバリバリ働いているD子。彼女はキカタン女優だ。黒髪の似合う23歳の美女だが、バイセクシャルで躁うつ病という一面を持っている。AV業界に飛び込む以前は、OLとして働いていたというけれど……。

「私、家庭環境が複雑で、実は高校時代に私と妹を置いて両親が蒸発しているんです。親族とも縁を切っていて、頼れる人はいません。だから高校時代には、自分と妹の学費を払ったり食費をまかなったりするために、バイトもしつつ援助交際をしていました。普通の会社に就職したものの、病気のせいもあって会社を休みがちになっちゃって……一般職に適応できなかったんです。性に対する感覚はかなりドライだったので、吉原でソープ嬢として働きました」

 風俗からAVに転身したのはどうして?

「やはりお金です。妹が高校を卒業するまでは私が頑張ろうって、責任感があったので。もちろんAV女優として売れたいという気持ちもありましたけど……。ソープは時給ではなく歩合で、一本ついたら3万円くらいの手取りで、待機している時間は0円。その時間がもったいないし、一日待機して一人のお客さんにしかつけない日もあります。それを不満に思っていた頃、たまたまお店にAV女優が入店してきて、給料システムを聞いたらそっちのほうが確実な稼ぎになるなぁと思って」

 妹のためって……泣かせるわぁ。実際、ソープ時代よりも今の方が稼げているの?

「そうですね。ギャラは内容によりますが平均すると1本8万くらい。たぶん事務所に半分以上持っていかれてますが(苦笑)、あえてそこは突っ込んでなくて、別にいいんです。現場を楽しくしてもらってるし、仕事も選ばせてもらってるので。まだ始めてそんなに経っていないので、出演本数は15本くらいですね。これからもう少し増やそうと思ってます」

 パブ全開の単体女優の方が稼げる、とは思わなかったの?

「正直、私は単体女優で超売れっ子になるほどのルックスだとは思ってないんです。単体女優といっても、女優さんのルックスによってはるかに収入が違うと思うので。それに、メーカーさんとの専属契約をするより、いろんなメーカーさんからオファーがきますから、自分が頑張ろうと思えばたくさん働ける。企画単体が一番稼げますよ」

 なるほど、自分を客観視してるのね。初めての撮影は、やっぱりハメ撮り?

「はい。男優さんと1対1のハメ撮りでした。思った以上にとても楽しい現場でしたよ。もともとたくさんの人に裸を見られることに全然抵抗がないというのもあるし、私の場合は恵まれていたのかもしれませんが、スタッフさん、監督さんと仲良く出来たことで、仕事に対するモチベーションも上がりました。
その後の出演作品は、ナースとか、OL物とかのコスプレ系が多いですね。素人をナンパしたらノリノリでした~なんて企画も、楽しそうだったら出たい。バイセクシャルなので、女性との絡みがある現場はさらに楽しいですよ」

 それだけ楽しんでやれているなら、OLよりもこの仕事の方が性に合っているのかもね。でも、妹さんが高校を卒業しても、この仕事を続けていくつもり?

「それはまだ、わからないです。AV女優としてもっと売れたい気持ちはありますけど、売れずに引退となったら……いまだに目標ややりたいことが見つからないんですよ。とりあえず妹が高校を卒業するまでは続けるつもりですが、一般社会に戻れるのか不安です。もし引退したら、また普通のOLとして復帰したいとは思いますが難しいでしょうね。病気が治ったわけでもないし。
ただ、AV女優になってからはやっぱり生活が楽になったので、気持ちが安定しているかも。仕事で辛いことは今のところないですし、むしろ現場の一つ一つが楽しいです。友達の反応も、ネガティブな感じは一切なくて、応援してくれています」

1 2

アスモデウス蜜柑

好奇心旺盛な自他共に認める色欲の女帝。長年高級クラブに在籍し、様々な人脈を得る。飲み会を頻繁に企画し、様々な男女の架け橋になり人間観察をするのが趣味。そのため老若男女問わず恋愛相談を受けることが多い。趣味は映画鑑賞で週に3本は映画を見る。

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

AV女優のお仕事場 (ベスト新書)