インタビュー

ベテラン技が光る手作業と、繰り返される検査、万全の品質管理。「相模ゴム工業」工場見学!

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爆発的売れ行きの“世界最薄コンドーム”「サガミオリジナル001(以下「001」)」 を生みだした「相模ゴム工業株式会社」。今回は「サガミオリジナル001」を生み出した総合開発の方にもお話を伺うことができました。そして、前回インタビューをさせていただいた同社の「営業企画室」磯部仁沙(いそべ みさ)さんに、数多くのヒット商品が生産された工場を案内していただきます。

【前編】コンドーム業界への転職―「女性が持っている悩みを解決すべく、もっと女性にコンドームの素晴らしさを伝えていきたい」/相模ゴム工業で働く磯部さん

「世界最薄」が生まれたのは小規模な開発室

人気商品「001」の生みの親・総合開発部の方(別名:Mr.コンドーム)にもお話を伺いました。

――総合開発部のMr.コンドームさんは、どのような作業を行っているんでしょうか。

開発 とても小さな空間の建物なんですが、ここでは、皮膜の強度、乾燥の条件、液の配合の条件などを考えて、実験とテストをします。天然ゴムラテックス製も、ポリウレタン製も必要な数量を1本1本つけて、手作業も交えながら作っていき、検査室に回して結果のデータをもらって、それを見ながらまた作業していくという地味な作業の繰り返しなんですよ。この場所でそれらの条件をクリアしたら、マレーシアには生産で使っている更に大きな機械があるんですが、そこでも問題ないか確認してもらって、そこで問題なければ製品になるという流れです。

――その小さな空間で、世界最薄のコンドームが生まれたんですね。

開発 コンドームの原型となるガラス型を設置した機械が、液の中を動いて皮膜を作ります。動くスピードもコンドームの厚さによって変わってきますが、ゆっくり液から引き上げると、どんどんガラス型に付いた液が流れ落ちるので、薄くつくという原理です。「001」の場合は、ゆっくり引き上げて薄い皮膜を作ります。そして基本的に、どの厚さでもどの素材でも、高品質を保つために、2回つけるということが決まっています。取り出したらガラス型にくっついているものを、手作業で下からめくりあげて、コンドームのリングの部分を作ります。ポリウレタンでくっつきやすい素材なので、ここで失敗するとやり直しです。狭い空間でひとり深い溜息です(笑)。薄い皮膜を作ることも難しいんですが、綺麗に剥がすというのも難しい技術です。

――どのようにして美しく剥がすのでしょう。

開発 それは企業秘密なんです(笑)。被膜が薄くなればなるほどガラス型から剥がすのが難しくなります。繊細な機械調整が必要になるため、現在、ポリウレタン製コンドームを販売しているのは、日本の企業だけなんです。

――実際に人が使用するテストというのはあるんですか?

開発 人に使うというのは、安全が確認されていないとダメなんです。ここで作ったものはまだ人に使ってもらう段階ではないですね、途中で破けてしまうというリスクがあるので。社内社外問わず、人に使うテストは、製品の安全性が確認されて、本当の製品と同等のもの……本当に最終段階ですね。

――「総合開発部」は、工業系の学校を卒業している方が多いんですか?

開発 理学部だったり工業系だったり……理系ではありますね。でも最近だと、企画を社長に出してOKが出たら商品化の道筋を立てていくため、ある程度のプレゼンが出来ないといけないので、極端に「計算しかできません」とか「試験管しか持ったことありません」だと難しいかもしれないですね(笑)。昔は女性もいたんですが、なかなか「開発志望」の女性が少なくて、今は男性しかいないんです。

「相模ゴム工業」工場見学

――今まで数多くのコンドームを生産してきた工場を、磯部さんに案内していただきます。今現在は、生産拠点がマレーシアにほぼ移管され、サガミオリジナルをはじめ、その他の商品もマレーシアで生産されているため、日本で作られているものはごく一部だと伺いました。 

磯部 はい、生産や包装もほとんどマレーシアに移管しているんですけども、納期を急ぐものは日本で作っています。ここは、ラテックスコンドームの工場になります。コンドームの原料はゴムの木の樹液なんですが、それを「ラテックス」と呼んでいます。ここには、薬品同士を混ぜる機械と、ラテックスと薬品を混ぜる機械があります。薬品を混ぜる理由が3つありまして、ひとつめが「強度のアップ」、ふたつめが、樹液なので「物性の安定と劣化の防止」、最後が「加工性の向上」です。様々な色や形の加工をしやすくするために薬品を混ぜるという工程がここで行われます。

上にある機械でコンドームの元となるものが作られています。

上にある機械でコンドームの元となるものが作られています。

◆熟成室

磯部 そのあとに、「熟成室」という部屋で寝かせます。コンドームの形を作るのにいいタイミング(およそ2週間)で出して、作っていきます。

――ドラム缶1本で、どれくらいのコンドームが作れるんですか?

磯部 およそ10万本作れます。

ただいま、熟成中。

ただいま、熟成中。

◆成形

――コンドームの形となるガラスが連なってますね。

ゆっくりと進んでいきます。なんだか可愛いです。

ゆっくりと進んでいきます。なんだか可愛いです。

磯部 「成形」という工程です。中にある白い液体がラテックスです。ガラス管につけて、上にあげていくと赤くなっているところが見えると思いますが、そこで乾燥させます。手前で1回目をつけて、向こう側の機械で2回目です。たとえば色の付いたコンドームは、この2回目につける段階で色付けをしています。そして、後の工程で引きはがしてコンドームの形を作るという工程になっています。

余分な液を落としながら、乾燥へ向かいます。

余分な液を落としながら、乾燥へ向かいます。

――これは無人で作ってるんですか?

磯部 コンドームが一定量溜まると、脱水機のような機械で乾燥させます。その作業は人の手が必要になります。工場では24時間フル稼働なんですよ。1チーム4、5名ほどが3チーム。それぞれ8時間体勢で稼動しています。

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【まとめ買いセット】サガミ お買い得コンドームセット(合計48枚)