「芽吹きました~!」からはじまる「チンコなぞかけ」を得意とする、今いちばん注目の女芸人・紺野ぶるまさん。なぞかけだけでなくコントやモノマネにも意欲的に取り組み、昨年には初の単独ライブも開催されています。当初はモデルに憧れていたという彼女が芸人の道を歩みだしたキッカケはなんだったのか。
養成所のお笑いコースを受ける勇気はなかった
――まずスタイルの良さに目を奪われます。もともとモデルとして活動されていたんですよね?
ぶるま どこかに所属していたというわけではなくて、友達の紹介で代官山のモードなショーとか出たりもしましたけど、今の事務所に入る前の19歳頃にちょっとだけですね。モデルさんって華やかでかっこいいなぁって、漠然とした憧れがあって「やりたーい!」って軽いノリだったんですけど、今考えると世間を知らなすぎでした。実際にちゃんとモデル業をしている人たちを目の当たりにして、あまりにレベルが違い過ぎて「何で軽々しく言っちゃったんだ、私」って本当に恥ずかしい気持ちですよ……。
――現在は、芸人さんが多数所属する松竹芸能に所属されていますが、芸人になろう!と決断したキッカケはなんだったんでしょう。
ぶるま いや、全く決断できていなくて。私がテレビでお笑い番組を見ていたときは、『あらびき団』(TBS系)や『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)の最前線で、ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎さんとか、くまだまさしさんなどが活躍していました。もともと芸人さんやお笑いも大好きで、自分でもやってみたかったけど「お笑いタレントコース」に行く勇気はなかったんです。でも、他のコースでもタレントとしての勉強もできるし、機会があればネタ見せの場を見ることもできるかなぁと思って、当時、松竹芸能の養成所にあった「女性タレントコース」(現在は大阪校のみ)に応募しました。
――松竹芸能さんの養成所に決めた理由はなんでしょう。
ぶるま 養成所も学費がかかるんですが、有名な吉本興業さんの当時の学費は45万円くらいで、松竹芸能は30万円くらいだったんですよ。松竹芸能も由緒ある事務所だし、安いほうが助かるってことで決めたんですけど(笑)。それで芸人さんたちのネタ見せの場に行かせてもらった時に「私もネタを書きたい!」っていう思いが強くなりましたね。面白くなくてもとりあえず書く! っていうことから挑戦していきました。
――その当時のネタを、オフィシャルで見せる機会はあったんですか?
ぶるま その時は、地元の友達を無理矢理誘って、コンビとして事務所のライブに出させてもらったんです。その時のネタは……2人で紺色のブルマを履いて、食パンを挟んで「ハミパンしてるよ」っていうネタだったんですよ。2回くらい舞台に立ったんですけど、「ひとりでやった方が面白いと思うよ」って即効でその友達が辞めちゃって……。それから2人のネタを1人でやるようになったんですが、名前だけでも覚えてほしくて「紺野ぶるま」として活動をすることにしました。