インタビュー

初めてのレズプレイが終わって「扉が開いた…」とつぶやく女性たち/『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の人気キャストに会ってきた【03】

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Photo by Orange Leaf from Flickr

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【1】利用客の大半は異性愛者女性。彼女らはなぜレズ風俗を利用するのか
【2】性風俗の仕事、人から必要とされていると実感できるから8年も続けられた

  性の多様性が徐々に知られるようになった現在、“レズビアン風俗”というジャンルも今後、増えていくのだろうか。女性同士の性サービスを提供する風俗店「レズっ娘クラブ」とその姉妹店「ティアラ」のオーナー・御坊(おぼう)さんは次のように語る。

御坊さん(以下、御坊)「東京などの首都圏では、そうしたお店が増えているという話もちらほら聞きますが、残念ながらすべてが優良店とはいかないようです。なかには、男性スタッフが女性キャストに性サービスの講習だなんだとヘンな理屈をつけて性的関係を迫るような悪質店もあると聞きます。そこで働く女性の安全が守られて、利用する女性も安心して遊べるお店がもっと増えてくれるといいんですけどね」

 同店は、大ヒットコミックエッセイ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)に登場する実在の“レズ風俗店”として、一躍注目を集めた。こうした“レズ風俗事情”を聞くと、当時28歳、性的経験ナシだった永田カビさんが、生きづらい人生に区切りをつけるために勇気を出して予約したお店が同店でほんとうによかったと、ひとごとながら安堵する。

「人によって、何を求めて“レズ風俗”を利用するかは違いますが、それに全力で答えるのが私のモットーです」ーーと話すのは、同書に“ゆか”さんとして登場するキャストの“ゆう”さんだ。

呼んでもらったからには、オーガズムを。

ゆうさん(以下、ゆう)「たとえば、当店には性サービスなしの“デートコース”もありますが、女の子ふたりでご飯を食べておしゃべりするだけだったら、友だち同士でもできるんですよ。デートというからには日常にないシーンを作って、“特別感”を提供したい。そのためには、ふだんからお店をチェックしたり準備は怠らないよう心がけています」

 ビアンコースはホテルでふたりきりで過ごすコースだが、「利用客の大半は異性愛者女性。彼女らはなぜレズ風俗を利用するのか」で、ゆうさん自身がお話されているとおり、同店を利用する女性の多くは、ノンケ=レズビアンではない異性愛者の女性。最初は自身が何をしたいかわからない女性も多いという。

ゆう「ビアンコースでも、お食事などしてホテルに入ることもありますし、お話もたくさんします。でもお客さまは基本的に気持ちよくなるために、私を呼んでくださっているんだと思います。だから、オーガズムに達していただくのがベスト。でも、イクのに時間かかる人もいるし、時間をかけてもイケない人もいます。そんなときにあまりこっちががんばりすぎても、『そこまでしなくていいよ……』と気まずい雰囲気になっちゃうので、そうならないよう全身をソフトタッチして気持ちよくなってもらったり。逆にイキやすい人でも、それはそれで毎回同じことをしているとお客さまだけじゃなくて私も飽きちゃうので、潮吹きをしてみるとか乳首だけでイケるか挑戦するとか……いろんなバリエーションを提案させてもらいます」

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三浦ゆえ

フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』『私、いつまで産めますか?~卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存~』(WAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

twitter:@MiuraYue

レズビアン的結婚生活