なんともモヤっとした話だ。紅白に出ると決めたのなら、「ファンにちゃんとお別れを言おう、ファンあってのSMAPだ」と彼らが言うのならば、NHKホールで生のパフォーマンスを見せて有終の美を飾りたいのではないだろうか。たった1曲でいい、25年という長きに渡って活動してきた国民的アイドルグループであるSMAPだ。これまで彼らの歌や踊りに励まされてきた人は世の中に大勢いるはずなのである。もちろん注目度をいっそう高めたいNHK側もそれを望んでいるだろう。しかし認められない、生歌唱は難しいという理由があるのだろうか。
他方、12月10日放送のレギュラーラジオ『ヤングタウン土曜日』(MBS)では、明石家さんま(61)が「SMAPは紅白に出ないと思う」と私見を述べた。村上ショージ(61)が「ひょっとしたら出てくれるんじゃないかなって」と期待を込め、藤本美貴(31)も「ひょっとしたら、と信じたい」と続けたが、さんまは「一般の人はせやな。でも、俺は……ないと思うな、もう」と諦めのトーンであった。タモリとは異なる形で、SMAPメンバーたちと交流を持っていたさんまは紅白出場に否定的だが、果たしてSMAPは最後にどう動くのか。最後の最後、大晦日まで気になってしまう。
(エリザベス松本)