とはいえ、いわずもがなですが、百合ちゃんと風見さんは青空市で再会。風見さんは再度告白するのです。すると百合ちゃんは「私も好きよ。先のことはわからないけど、今の気持ちに素直になってみてもいいかなって」と今度はOKの大どん・でん・返し! さらに、抱きついてきた風見さんの耳元で「会えなくて寂しかった」と甘えます。よかったね、百合ちゃん!!! 19歳差の吉田美和と鎌田樹音夫婦、13歳差のほしのあきと三浦皇成夫婦、11歳差夫婦の菊地凛子と染谷将太夫婦だって実在しますもんね!
さらに、百合ちゃんの部下・梅原(成田凌)は同僚の堀内(山賀琴子)にゲイをカミングアウトし、アプリで知り合った「絶対に気が合うのに、絶対に会ってくれない」という気になる男性に青空市に誘われます。そして、そのお相手こそ沼田さん(古田新太)なんですね~。ようやく会えた2人はニコニコ! そして、日野さん(藤井隆)の家族登場の際には、実嫁・乙葉が登場! みんな笑顔で、よく出来たハッピーエンドを迎えました。
結局、みくりと平匡さんは籍なんてどうでも良くなり、事実婚のまま終わった本作。「早く結婚して仕事辞めたい」「専業主婦になりたい」と嘆く女性に一石を投じ、専業主婦の労働を改めて見直すきっかけとなった人も多いでしょう。「恋愛」「結婚」とは万人にとっての「安心できる逃げ場」ではないですよね? という問題提起とも思える作品でした。それにしても。量産型ママタレ、パパタレのように多くは語らずとも、夫婦円満が身体中から滲み出ている藤井隆・乙葉夫婦には驚きました。
(ドラマウォッチャー:ナチョス)
――
『逃げるは恥だが役に立つ』レビューはコチラから!
▼アンチすら虜にする『逃げるは恥だが役に立つ』の星野源がズルすぎる!
▼恋人の定義がぶっ飛びまくり! 号泣超展開『逃げるは恥だが役に立つ』/第四話
▼恋愛の美味しいとこだけ食べる宣言の『逃げ恥』、恋愛や結婚を無条件に良いものとしない価値観/第五話
▼入浴&キスシーンとガッキーの勝負下着! 視聴者しか恋心と結び付けない“不思議ドラマ”/『逃げ恥』第六話
▼キスは良いけど性行為は無理、な臆病メガネに絶句/『逃げ恥』第7話レビュー
▼問題は「男なのに、女なのに、ゲイなのに」というレッテルではなくて/『逃げ恥』第8話レビュー
▼「与えられた価値に押し潰されそうな女性」を安心させようと、女性が泥をかぶる不条理/『逃げ恥』第9話レビュー