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寿退社はもったいない! 出産育児一時金、出産手当金を必ず受け取ろう。

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 こんにちは。ファイナンシャルおねえさんこと、ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子です。

 女性にとって、妊娠&出産&育児は人生のスーパーイベント。どれも大きな負担がかかることですから、それまで勤めていた会社を辞めることを考える女性がいます。でもちょっと待った! 特に結婚の段階で会社を辞めることを検討している女性には猛反対の言葉を送りたいくらいです。「寿退社」なんていう言葉がありますが、「昭和か!」とツッコミが入るほどの死語だと思っておきましょう。もう平成も29年目に入りましたよ!

結婚&出産と退職を結びつけるのはリスキー過ぎる

 昔のように女性が結婚によって簡単に仕事から離れると損をします。代表的な理由を3つご紹介しましょう。

(1)年功序列や終身雇用の時代ではありません。夫が稼ぐから大丈夫と思っていても、お給料のアップや退職金に期待は持てず、リストラや倒産の可能性もあり、公務員だって職を失ったり身分が変わる時代です。妻がいまの仕事を結婚や出産で手放すのは大きな損になります。
(2)数字のからくりはあれど、いまは3組に1組が離婚している、というデータがあります。自分が離婚しない3分の2に入る自信など持てなくなるほどです。仕事も失い、配偶者も失ったとき、どうやって食べていけばいいのでしょうか?
(3)男性の平均寿命は女性より短いのはもちろん、60歳までに亡くなる率は女性の2倍です。頼れる夫も死んでしまえば、頼れません。

 つまり、女性が昔と同じ感覚で結婚や出産と退職を結び付けるのはリスキーになったということです。

 結婚&出産後、今の会社はとりあえず辞めて、落ち着いた頃にパートやアルバイトなどで働き続けるつもりの方もいるでしょう。でも、妊娠に伴っての退職を考えている場合は、退職のタイミングを後ろにスライドさせましょう。会社で加入している「健康保険」から出産、育児に対する給付があるからです。ということで、今回は「出産育児一時金」そして「出産手当金」について解説していきたいと思います。

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川部紀子

ファイナンシャルプランナー(CFP® 1級FP技能士)。社会保険労務士。1973年北海道生まれ。大手生命保険会社に8年間勤務し、営業の現場で約1000人の相談・ライフプランニングに携わる。その間、父ががんに罹り障害者の母を残し他界。自身もがんの疑いで入院する。母の介護認定を機に27歳にしてバリアフリーマンションを購入。生死とお金に翻弄される20代を過ごし、生きるためのお金と知識の必要性を痛感する。保険以外の知識も広めるべく30歳でFP事務所起業。後に社労士資格も取得し、現在「FP・社労士事務所川部商店」代表。お金に関するキャリアは20年超。個人レクチャー、講演の受講者は3万人を超えた。テレビ、ラジオ等のメディア出演も多数。近著に『家計簿不要!お金がめぐる財布の使い方』(永岡書店)がある

twitter:@kawabenoriko

サイト:FP・社労士事務所 川部商店 川部紀子】

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