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強気の整形美人に懲りた韓国人男性たちが、ナチュラル系日本人女優のファンに

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「広末涼子は僕の青春。日本に住んでさえいれば、いつだってナマでみる機会があるはず。もうね、うらやましすぎる……」(30代後半男性)

 数カ月前、ソウルの某居酒屋でチャミスルを酌み交わしていた韓国人男性は、しみじみとそうつぶやいた。大学時代に広末涼子の魅力にとり憑かれてから10数年来のファンだという。広末涼子がとある舞台にキャスティングされ韓国を訪れた際には、決して安くはないチケットを買いこみ、数度となく会場に足を運んだらしい。

 美脚K-POPアイドルが乱舞し、すっぴん美肌女優が跋扈する韓国。それでも、その男性は「日本人女性の方が素敵だ」「好きだ」と言ってはばからなかった。

 韓国では、日本人女性芸能人・タレントの人気が意外と高い。戸田恵梨香、長澤まさみ、比嘉愛未、綾瀬はるか、新垣結衣……。日本で有名どころのタレントは、20代〜30代の韓国人男性には例外なく人気がある。

 最近では、韓国にも「オドック」と呼ばれるオタク集団がおり、特にAKBオドックの台頭はすさまじい。秋葉原のAKB48劇場へ“聖地巡礼”の旅に出たり、メンバーに韓国式のあだ名をつけて崇拝の対象にしている。たとえば、高橋みなみは総監督と同じ意味を持つ「トゥモク(頭)」、柏木由紀は2ちゃんねるでもアンチがいないという理由から「2ちゃん大統領」、小嶋陽菜はAKBメンバーのなかで唯一、全シングルのメディア選抜に選ばれていることから「チャングンニム(将軍様)」……という具合に。

 韓国発のミュージッククリップやセクシーアイドルのせいで、韓国人男性は“セクシーで背が高く、スタイルが良い女性が好き”という勝手なイメージが横行しているが、実のところは日本と同じ。「背が高すぎてもいやだ」「やせすぎよりも、少しぽっちゃりしてた方がよい」……など、意見も多種多様で人の数ほど好みがあると言っていい。

 ただひとつ、例外なのは色白が好きという意見。これは、他の部位やパーツに比べて偏りが少ないように思える。日本には黒ギャルとか、健康的な小麦色の肌を好きな男性も多いが、韓国ではそのようなジャンルは成立していない。とても不思議である。

 さて、日本の女性タレントでも色白で透明感のある日本人女性は人気が高い。ただ、美白が、人気の高さのすべてではなさそうだ。韓国で飲食業に携わる20代男性は言う。

「やはり、物腰のやわらかさ。とにかく優しいというイメージがある。韓国の女性には情が深い面もあるが、気が強いのが多いですよね。日本人女性のような柔らかなイメージはあまりない」

 韓国人男性は、口ぶりだけ見ると威圧的だし、オラオラ系。また、韓国は儒教国家で女性を蔑むというイメージが強い。しかし、最近ふと周りを見渡してみると、逆に女性に気を使っている韓国人男性が目立つ。仕事中や出張中は幾度となく安否の電話をしているし、“尻にしかれている感”がとても強いのだ。

キャバクラで自然派を指名

 個人的な推測にすぎないが、韓国はとても激しい競争社会。女性も男性の学歴や家系、経済力をとてもシビアに判断するため、ほんのひと握りの成功者以外の男性は、女性に気を使わなければならない社会になってきたようだ。女性の社会進出とも相まって、男尊女卑という韓国の悪しき風習が徐々に崩れ去りつつあるのかもしない。

「韓ドラはウソっぱち。というか、あんなふうに女に言いたいことを言えるのはお金持ちだけでしょう。もしかしたら、お金持ちだって許されないかもしれない」(同20代男性)

 ほかに日本人女性が人気の意外な理由がある。それは、生まれたままの自然な感じが良いという意見だ。言葉を変えると、あまり整形していないというのがその理由らしい。

「僕たち韓国人男性も似たような顔にはうんざり。キャバクラなんかに行っても、“自然派”をついつい指名してしまう。それが、少しビジュアルが劣っていたとしても、自分を偽っている人より親近感がわきます(笑)」(30代男性)

 色白、やわらかい物腰、そして自然な顔立ち……。韓国人男性の趣向は、セクシーツンデレ系から、ナチュラル脱力系に傾きつつあるのだろうか。ちなみに、今回取材させてもらった韓国人男性のみなさんは「日本人女性とは付き合ったことはない」らしい。韓国人アイドル好きな日本の男性同様、“その先は言わずもがな”だろう。

■河 鐘基/エンターテイメントから政治まで、韓国の社会問題を広範囲に取材。雑誌やウェブ媒体を中心にライター活動を展開中。K-POPも好きだがAKB48の方が好きという、韓流ライターにあるまじき趣味を持つ。さらに正直に言えば、ローラの方が好き。

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河鐘基

エンターテイメントから政治まで、韓国の社会問題を広範囲に取材。雑誌やウェブ媒体を中心にライター活動を展開中。K-POPも好きだがAKB48の方が好きという、韓流ライターにあるまじき趣味を持つ。さらに正直に言えば、ローラのほうが好き。

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