進水式の場所決めで紆余曲折ございましたが、2013年10月19日(土)、晴れて多まん川にて3Dマンボート進水式を敢行いたしました。
その様子を3Dスキャン体験時同様、自分で自分に取材してきました!
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本日はわたくし、川崎市と世田谷区をわかつ多摩川ならぬ多まん川にやってきました。
今からろくでなし子さんのまんこのボートの進水式が始まろうとしております!
会場は本当にただの川っぺりでいささか不安です……ここであっていますでしょうか?
もしかしてギャラリーの方とおぼしき方々もパラパラと集まっておりますが……
主催のろくでなし子さんはまだのようですね。
あ、あちらの方からウエットスーツに身を包んだご本人が慌ててやってきました、
遅刻するなんて本当にろくでなしですね。
ろくでなし子さん(以下ろ)「おマンたせしましたー!」
―――(笑)いよいよ進水式ですね、おめでとうございます! ……ところで、ボートはどこですか?」
ろ「申し訳ありません。今、運送中ですのでもう少々お待ちください! その間に、ビーラ(ビール)でもテキトーに飲んでてください!」
肝心のボートがまだ来ないという状況で、ギャラリーも続々と集まって参りました。
仕切りの悪いろくでなし子さんが一人てんぱってますので、わたくしもお客様へのドリンク配りをお手伝いすることにします。
それにしても、誰が見に来るんだろう? と思っておりましたが、なぜか結構集まってきてます!
10人、20人……えっ、ウソでしょ、まさかの50人近いギャラリーですよ。
せっかくなので、ギャラリーのみなさんにお話を聞いてみましょう。
―――まんにちは! よかったら、今日いらした理由をお聞かせください!
Aさん(30代男性)「ボク、1マン円出資者なんで……あと、こんなバカバカしい企画、見なかったら一生後悔する! と思って友達も連れてきました」
Bさん(30代男性)「最初に話を聞いた時はやべえ! って思ってたら、本当にボートができたじゃないですか。マジ感動しました!(笑)」
Cさん(20代女性)「毎日仕事が忙しくて辛かったけど、今日はこの日のために休みとりました。大笑いして帰ります!」
……信じられませんが、みなさんまんこをめちゃくちゃ楽しみにしているようです。
そうこうするうちに、向うの方から何やら黄色いものが見えてきましたよ!
これが、世紀の、いや性器のまんボートですね!
やばい! でかい! そして、タテ置きすると、ほんとにまんこですよー!!!
まんこをギャラリーの殿方たちが支えている姿も感動的です。
しかし、想像以上にまんこでビックリしました。
立派なビラ……いや、船ですね。
まんこ部分の素材は発砲スチロール、軽いけど壊れやすいのが難点だそうです。
まんこ同様大切に扱わないといけませんね。
そして意外とグロくないのも、パトロン様のお名前がカラフルに描かれているからでしょうか。
「カワイイー!」とギャラリーから声があがっております。
エグイ、気持ち悪いモノとされてきたまんこがカワイイと称される日が来るとは、胸熱です。
ろ「では、早速進水いたします!」
砂利道から川岸までボートをギャラリーの方々が支えあって運んでいる姿は何か十字軍遠征のような感動的なシーンであります。
パトロンのみなさま「イクぞー!!!!」
いよいよ進水!
やさしく……そっと、そっとね……
ビラ(いざ)出発!
まんこが……
多まん川を……
渡ったーーーーー!
濡れたーーーーーー!
……性器の歴史が動いた瞬間に立ち会えたこと、わたくし誇りにしたいと思います!
ろくでなし子さんに今の心境を伺ってみましょう。
―――実際にまんこのボートを漕いでみて、いかがでしたか?
ろ「まん(感)無量です! ……あ、でも「イッた!」とか、「全ろくでなしが泣いた!」とか言いたいところですけど、そんなコーフン一切ないですね。なにせ実用的な船ですから(笑)
むしろビラビラしている部分がパドルに当たってしまってうまく焦げなくて、大変でした」
―――そういえば、ちょっとクリの部分に傷ができてしまいましたね。本当にまんこ同様デリケートですね!
さて、進水のあとは、ろくでなし子さんお手製のまん○ならぬとん汁をふるまってくださるそうです。美味しいのか不安ですが、せっかくなのでいただきます。
とん汁を仕込む様を地下アイドル撮影会のように撮られているなし子さん。
炊き出しのようにまん○ならぬとん汁を配給するなし子さん。
いかがでしたか? わたしのまん汁!?
ちょっと里芋が生煮えでシャリシャリしてたのも、なし子さんの愛ゆえですね。ごちそうさまでした!
―――あれ? どうしたんですか、なし子さん?! まんこでなく、目がしらがヌレてますよ……
ろ「うぅッ……実は、わたし、半年前にこの企画を思いついた時は、冗談半分で、本当にボートに乗れると思ってなかったんです。
まんこは嫌われ者ですから。
『もっと人の役に立つことをしろ!』など、
散々悪口も言われましたが、まぁその通りだよなって思ってて……」
―――それが、100マン円も集まって、このように進水式まで行えて。
ろ「はい。クソの役にも立たないことに大喜びしてくださる方々がこんなにいるなんて、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなって、嬉しくなりました!(泣)」
―――むしろクソの役にも立たないからこそ面白いんですよ!
ろ「そうですね。そしてやっぱり、面白がってくれるみなさんのお陰で今のわたしがいます。ありがたいことです。まんこは偉大ですが、人の力はもっと偉大ですね!」
―――これからも、バカバカしいことで世の中をあっと言わせてくださいね、ろくでなし子さん。
ろ「ガバまんこ(がんばります)!!!!」
最後にご来場のパブOKのみなさんと、ハイまんこー!
※差しさわりのある方は差し替えますのでご連絡ください。
■ろくでなし子 /漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)
ろくでなし子ホームページ http://6d745.com/
日本性器のアート協会ホームページhttp://www.jsoa.jp/