2012年、PSY(サイ)の「江南スタイル」が世界的にヒットし、ジャスティン・ビーバーも彼をプッシュしました。2016年に入ると、「江南スタイル」のパクリ・ソング「PERFECT HUMAN」が日本で大ヒット!
芸人のオリエンタル・ラジオが演じるこの曲は「オリエンタル・ラジオの中田が偉い、天才。民衆よ、中田を崇めろ」というくだらない歌で、あたかも新興宗教の教祖様のテーマソングのようです。PSY風サウンドがビンビンにもかかわらず、ジャスティンが華麗にスルーしたのも、そのバカバカしさが露見していたからでしょう。日本の中途半端な芸人が「俺はすごいぞ」といきがっても、年収80億円といわれる彼には通用しなかったのです。
韓国サウンドとの相性のよさ
そしてピコ太郎の大成功は、みなさんご存知のとおり。ジャスティンが面白がってSNSで拡散させたのもヒットの理由のひとつで、彼はピコ太郎にPSYと同じイロモノ感を覚え、積極的にプッシュしたのでしょう。
また、ピコ太郎のダサダサ&ピコピコとしたサウンドなら、韓国で大衆的な人気を誇るポンチャック(日本では李博士が流行させた2拍子のテクノサウンド)と呼ばれるジャンルの人たちも負けてはいません。
つまり、ポンチャックという大衆音楽の基盤があって、PSYという飛び道具を持つ韓国音楽界からすれば、「ピコ太郎レベルなら、いつだってできる」というわけ。知られていないだけで、隠れたピコ太郎が五万といそうーーそれが韓国芸能界なのです。2017年、打倒・ピコ太郎をテーマに韓国からいろ~んなイロモノが出てきそうです。
佐々木薫:李博士も東方神起もJYJもオールラブなK-POPファン。
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