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レイプ・わいせつ・痴漢…性犯罪、はびこる固定観念と実際

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「性犯罪」はざっくりいうと、文字通り「性にかかわる犯罪」です。強姦や痴漢、公共の場での性器露出など以下で説明するように種類は様々。また、性犯罪は「やったのは男(加害者)、やられたのは女(被害者)」というイメージが強いですが、被害者が男性のケース、加害者が女性のケースもあります。

 ではどのような行為が性犯罪になるのでしょうか。

◎暴力的性犯罪

強姦(暴行や脅迫を用いて性交を行う、いわゆるレイプ。原則加害者は男性、被害者は女性)、強制わいせつ(暴行や脅迫を用いてわいせつ行為をする。わいせつ行為とは、性交に至らないキス、ペッティング、衣服を脱ぐなど。男女ともに加害者にも被害者にもなり得る)、強盗強姦(強盗犯が強盗現場で強姦を行う)、わいせつ目的の略取・誘拐(わいせつ目的で、暴行・脅迫・欺罔(騙す)・誘惑を用いて相手を連れ去り支配下に置く)

◎それ以外の性犯罪

公然わいせつ(不特定多数の人の目に付く場所で性交やわいせつ行為をする)、色情狙いの窃盗(下着泥棒など)、児童買春、児童ポルノ製造、管理売春、のぞき・つきまとい(ストーカーも該当)、リベンジポルノ、わいせつ画像等の販売・公開、痴漢

◎性犯罪に該当しないが、性犯罪に類似した行為

淫行(18歳未満の者との性行為、地方自治体が淫行条例を定めている)、児童ポルノ単純所持(2014年の法改正で、児童ポルノを所持しているだけで違法に)、盗撮

 このように、一口に性犯罪といっても色々な種類があります。

 性犯罪の中でも重罪である強姦罪、強制わいせつ罪は、罰金刑が規定されていないため、刑事裁判になり有罪となれば実刑判決(懲役)が下ります。しかしいずれも親告罪なので、被害者側が告訴しなければ刑事手続きを進めることができず、その場合加害者が刑事罰を受けることはありません。被害を他人に知られたくない、被害の傷を忘れたい、また被害を親告してセカンドレイプを受ける恐れがあるなどから、性犯罪では被害者が泣き寝入りするケースが少なくないのが現状です。

▼強姦被害者を黙らせる日本 女性を抑圧する社会ほど、強姦事件の認知件数が少ないことを示すデータ

 加害者には、被害者と顔見知りだった者と面識のなかった者とがいます。見知らぬ他人に夜道で襲われる……というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、実際には顔見知りの相手から暴行・脅迫を用いて性行為を迫られ被害に遭うケースが多いことが知られています。前者は、「犯罪だと思わなかった」「同意したと思った」と認識のずれが犯行につながったと主張するケースも存在します。

▼性犯罪はなぜ起こる? 加害者性・攻撃性は男性全般に共通するパーソナリティだ/「性犯罪は男性の問題である」対談前編

▼性犯罪者が犯行時に目の前の現実をどう捉え、何を考えていたかを知る/「性犯罪は男性の問題である」対談後編

中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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