子宮系女子C「子宮に手を当て、その存在を感じてください」
まあ、だいたいこのへんですね(下腹)。
子宮系女子C「そこから聞こえる声で、質問に答えてください」
声……よくわからないけど、できる範囲で、が、頑張ります……。
その後続く質問は「子宮の色は?」「ニオイは?」「味は?」。あー、これはそこで〈子宮と対話するコツ〉を学べるというDVD『子宮との対話レッスン』(黒川彩子 ※過去記事をご参照ください!)そのまんまですね。一応、一生懸命答えようと頑張ったのですが……どうやっても出てくるイメージは、子宮の声ではなく自分自身の子宮イメージ。モツ焼き屋で食べるコブクロしか頭に思い浮かばず、「色はピンク色で、ニオイは生肉」といった身もふたもないような解答しかできず、つくづく自分は凡人でした。
子宮の名前を問われた際は、数十秒悩んだあげく「まるちゃん」。最後に、まるちゃん(子宮)のしたいこと、やりたくないこと、怒っていること、褒めてくれることなどを聞かれ、ようやく終了です。10分が3時間くらいに感じられた、なかなかにつらい時間でありました。一応解答しているのに「他には?」と繰り返し聴かれたので、あちらも手詰まりで、同じことを感じていたかもしれませんが。
雑を「感性」でごまかすスピイベント
アドバイスとしては、回答したやりたいことを積極的に取り組み、やりたくないことを極力やらないようにしましょうというもの。Happy氏のセミナーと、ほぼ同じでありました。結局、何をもって子宮の声なのかは、意味不明。「ちなみに、このアドバイスに従わないとどうなるのでしょうか?」と質問してみたところ、「子宮がグレちゃうかもしれませんね」だそうです。〈子宮の声=魂の欲求をかなえてあげないと子宮がグレる〉というのは、子宮委員長はる氏のお得意設定ですが、子宮委員長の謳う〈子宮メソッド〉や著作を読み込んでいないと、意味不明ですよ、お嬢さん……。
しかし独自解釈があるのかもと思い、「子宮がグレるとどうなるのですか?」と投げてみると、「痛みという形で現れるかもしれません」とのご回答。それは生理痛? と聞けば「そういう形もあるかもしれませんね」と蚊が鳴くような小さな小さなつぶやきでが返ってきました。控えめなアドバイザーがいてもいいけれど、せめて話術でお金をとるならば、マニュアル通りに質問を投げるだけでなく、質問に対してもう少し理路整然とはっきりお話されてはいかがかと……。見よう見まねでセラピーごっこしてみましたよという印象です。
このブースだけでなく、基本的にこのイベントを漢字一文字で表現するならば、すべてが「雑」。音響や照明などの演出でカバーしているものの、エンタメには程遠く〈スピ女子文化祭〉といったところ。怪しい物件盛りだくさんでも、商業をしっかり意識しているヒーリングビジネスショーである〈癒しフェア〉には、ほど遠く及ばないクオリティでした。
初日の感想は、こんなところでしょうか。次回でお届けする2日目のレポートでは、子宮委員長はる氏のお義理感満載と、炎上芸人・キングコング西野の爆笑トークをお届けしていきましょう。
▼後篇:スピ女子集結イベントで子宮委員長、キンコン西野が絶好調トークを展開!
(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)