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水野美紀の股間に顔、三浦翔平の絶叫演技が棒でキュンキュンしづらいドロキュンドラマ『奪い愛、冬』/第一話レビュー

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『奪い愛、冬』公式サイトより

『奪い愛、冬』公式サイトより

 テレビ朝日系列、毎週金曜日23:15~0:15放送「金曜ドラマナイト」枠にて、1月20日よりスタートした『奪い愛、冬』。タイトルだけで「ドロドロ愛憎劇をやるから見においで!」って、十二分に宣伝できてますね~。

 このドラマについて検索してみたら、いろいろなニュースサイトにて

1)年春に放送された不倫ドラマ『不機嫌な果実』と同枠、同スタッフが手掛けている

2)“ドロキュン恋愛ドラマ”“ドロキュン劇場”など“ドロキュン”が代名詞のように使われていて、ドロドロだけどそれと同じくらいにキュンとするドラマである

 以上の2点が盛んに強調されていました。『逃げるは恥だが役に立つ』で“ムズキュン”がちょこっと流行ったからって……ねえ?

 ではでは第1話レビューに入ります。

「あの時は思ってもみなかった……私が、結婚している男を奪い合うことになるなんて」

 主人公・池内光(倉科カナ)のナレーションからドラマスタート。赤色のアウターと白のニットキャップを身に付けた光は、雪山にいます。先を歩く男性に笑顔で背後から飛びつき、バランスを崩して倒れた二人は雪の上をふざけながら転がって……キス。画面にはでかでかと『奪い愛、冬 第1話(明朝体、濃いピンク)』、悲壮感漂うクラシック音楽が流れ、『赤いシリーズ』(リメイク版しか見たことないですが)とか『冬のソナタ』(宣伝しか見たことないですが)を思い起こされるな~。

 CM終わって今度は海です。光は、同い年だけど会社の後輩で恋人の奥川康太(三浦翔平)からプロポーズされました。なかなか話を切り出せない康太に「男らしく、ビシッと!」とはっぱをかける光は姉御肌って感じです。ポロポーズを快諾した光を康太は抱きあげて(お姫様抱っこではありませんでした)、くるくる。妄想シーンみたいでしたが、ドラマの中ではれっきとしたリアルシーンです。

 光はデザイン会社・アッパーワークスでバリバリ働くデキる女。真面目で体育会系ノリ仕込みのキャラです。光と同い年の康太はアシスタントですが、光より後に入ったからとそんなに焦っていないようで、光が仕事に打ち込めるよう、かいがいしく光の身の回りの世話を焼きます。光の部屋で、康太(つまり三浦翔平)が上半身裸を披露するのが第1キュンポイント。キスからの美しい絡み……体をくねくね捩じらせて快感を表現する光、康太はバッグハグで耳ハムハム。ここはTwitterでも大絶賛ポイントでした。絵に描いたようなキレイなセックスですね。それにしても、いちいちBGMが昼ドラ風味で(絶対ワザとですけど)、それを懐かしがりそうな50~70代女性層の獲得を狙っているとみた。

 光の母・麻紀(キムラ緑子)も、2人の婚約を祝福しています。幼い頃に父が他界し、光は定食屋を営む麻紀に女手一つで育てられたわけですが、定食屋(飲食店)ってだけで、いかにも苦労じみた感が演出されますね。ドラマ内シングルマザーあるあるって感じです。さらにドラマ内シングルマザーの元で育った子どもは、健気な優等生か、ぐれる親不孝者か、両極端に分かれる傾向がありますが、光は前者です。経済的に余裕のない麻紀に、毎月仕送りしています(手渡ししなくても、振り込めばいいじゃん)。しかも麻紀の暮らす部屋、テーブルクロスや座布団、ミカンを入れる籠、アイロンなど、いちいち昭和で、時が止まったような感じです。スマホが出てくるからには2010年代ってことで、だったら100円ショップで買ったっぽいグッズがあったっていいでしょうに……。

 他方、父が不動産で成功、母が料理研究家の康太の実家は豪華です。1人息子の康太を溺愛する母・美佐(榊原郁恵)は、成人した息子をちゃん付け(=コウちゃん)、光に対しては嫌み言うわ嫌がらせするわ、これもあるあるですね。ただいくらなんでも、「コウちゃんいきなり結婚したいなんて何かにとり憑かれてるんじゃない? 海にでも入って清めてきたら?」とか光の目の前で言うのはヤバすぎると思うんですが。康太の元カノ・尾上礼香役はダレノガレ明美で、郁恵ちゃんはダレちゃんをお嫁さんにしたがっていた様子です。ダレノガレさんだってこの姑にかかれば結局イビり倒されそうな気もしますけど。

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